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ex-girlfriend
第2章 僕の家族
「んー。
それがこの前、美穂ちゃんと会った直後だから、
四年前になるのか」
そう言うと、彼女は僕の胸に顔を寄せた。
四年前のことを思い出してるんだろう。
彼女の短い結婚生活。
子供を授かった途端に、
家を追い出されて、傷ついていた彼女。
子供にも会わせて貰えないって言ってたけど、
あの子ももう幼稚園児なのかな?
新生児の時の写真しか持ってないと言って泣いてた顔を思い出して、
ギュッと彼女を抱き締めた。
姉貴は、煮え切らないオトコか、その家族に対する当てつけで、
大量に薬を飲んで、
もう意識はないのに、オトコはグズグズと救急車も呼ばなかった。
僕がこのマンションに到着して、
救急車を呼んで病院に搬送された時は、
もう呼吸も止まっていて、
車内でもカタチ程度に蘇生を試みてはいたけど、
病院で死亡が確認された。
その後、オトコと名刺交換をした。
かなり大きな会社の会長で、
世間体もあるし、家族も居るから、
処理してくれだって。
処理ってなんだよと思ったけど、
逃げるように帰っていって、
僕が病院やら葬儀やらの手続きをした。
父親は海外に単身赴任してたし、
母親はあまりのことに寝込んじゃったからね。
その後、オトコの代わりに秘書みたいなヤツが来て、
姉貴の住んでいたマンションの名義を僕にして、
マンションに付随するものはそのままどうぞって言われたよ。
それで、ミリオンは僕の家族になったわけ。
それがこの前、美穂ちゃんと会った直後だから、
四年前になるのか」
そう言うと、彼女は僕の胸に顔を寄せた。
四年前のことを思い出してるんだろう。
彼女の短い結婚生活。
子供を授かった途端に、
家を追い出されて、傷ついていた彼女。
子供にも会わせて貰えないって言ってたけど、
あの子ももう幼稚園児なのかな?
新生児の時の写真しか持ってないと言って泣いてた顔を思い出して、
ギュッと彼女を抱き締めた。
姉貴は、煮え切らないオトコか、その家族に対する当てつけで、
大量に薬を飲んで、
もう意識はないのに、オトコはグズグズと救急車も呼ばなかった。
僕がこのマンションに到着して、
救急車を呼んで病院に搬送された時は、
もう呼吸も止まっていて、
車内でもカタチ程度に蘇生を試みてはいたけど、
病院で死亡が確認された。
その後、オトコと名刺交換をした。
かなり大きな会社の会長で、
世間体もあるし、家族も居るから、
処理してくれだって。
処理ってなんだよと思ったけど、
逃げるように帰っていって、
僕が病院やら葬儀やらの手続きをした。
父親は海外に単身赴任してたし、
母親はあまりのことに寝込んじゃったからね。
その後、オトコの代わりに秘書みたいなヤツが来て、
姉貴の住んでいたマンションの名義を僕にして、
マンションに付随するものはそのままどうぞって言われたよ。
それで、ミリオンは僕の家族になったわけ。