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ex-girlfriend
第3章 僕の結婚

更に仕事が忙しくなるタイミングでもあったから、
離婚のあれこれについては淡々と処理をしたし、
正直なところ、あまり覚えてないほどだった。
共有名義にしていたマンションを、
妻の名義に変えて、
離婚して、実家に戻った。
実家の母親は、
離婚の理由を尋ねたけど、
「性格の不一致」とだけ言った。
会話も殆どなかったし、
セックスは勿論、
キスすらしなかったってことは、
流石に言えなかった。
元妻のことはすっかり自分の中では消えてしまった。
そして、仕事の合間や夜に、
ずっと好きだった彼女のSNSで、
幸せそうにしていることを観ることだけが、
僕のささやかな幸せだと思っていた。
そして、SNSで、
彼女の妊娠に気付いた。
今はとても珍しい布おむつを重ねている写真や、
チクチクと複雑な模様が縫われているようなおくるみみたいな布。
ふんわりとした柔らかそうな色合いのモノたち。
そうか。
彼女がお母さんになるのか。
物凄く温かい気持ちになっていた。
なんか、親戚のオジサンみたいな気持ちなのかな。
それなのに、ある日を境に、
彼女のSNSの投稿が止まってしまった。
出産で体調が良くないのか。
忙しいのか。
心配しながらも何も出来ないまま、時間が過ぎていく。
そのうち、
あらためて僕は、
自分の短かった結婚生活や元妻のことを考えるようになっていた。
離婚のあれこれについては淡々と処理をしたし、
正直なところ、あまり覚えてないほどだった。
共有名義にしていたマンションを、
妻の名義に変えて、
離婚して、実家に戻った。
実家の母親は、
離婚の理由を尋ねたけど、
「性格の不一致」とだけ言った。
会話も殆どなかったし、
セックスは勿論、
キスすらしなかったってことは、
流石に言えなかった。
元妻のことはすっかり自分の中では消えてしまった。
そして、仕事の合間や夜に、
ずっと好きだった彼女のSNSで、
幸せそうにしていることを観ることだけが、
僕のささやかな幸せだと思っていた。
そして、SNSで、
彼女の妊娠に気付いた。
今はとても珍しい布おむつを重ねている写真や、
チクチクと複雑な模様が縫われているようなおくるみみたいな布。
ふんわりとした柔らかそうな色合いのモノたち。
そうか。
彼女がお母さんになるのか。
物凄く温かい気持ちになっていた。
なんか、親戚のオジサンみたいな気持ちなのかな。
それなのに、ある日を境に、
彼女のSNSの投稿が止まってしまった。
出産で体調が良くないのか。
忙しいのか。
心配しながらも何も出来ないまま、時間が過ぎていく。
そのうち、
あらためて僕は、
自分の短かった結婚生活や元妻のことを考えるようになっていた。

