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ex-girlfriend
第4章 彼女の結婚

「それで?」と言うと、
暫く何も言えないようで、
僕にしがみついていた彼女は、
静かな声で、また、話し始めた。
「夫は、時々、私と子供の様子を観て、
子供のことを撫でたりしてた。
私は子供のことを、とにかく大切に育てることだけ考えて過ごしてた。
そして、一歳になった時に、
『あとはこちらで育てるから』と夫が言って、
また、その家を追い出されたの。
離婚届を渡されて、署名捺印しろって言われて、
そんなこと、出来ないって思って家裁に相談に行って…」
「その頃だね。
凄く冷たい感じの写真がSNSに載ってたの。
ずっと何も発信してなかったのに、
突然、モノトーンの哀しい画像だったから、
驚いて電話したら、
あっさり繋がって、
本当に久し振りに声を聴けて…」
「すぐに来て?って言ったら、
飛んで来てくれたのよね?」
「うん。
とにかく、只事ではないと思ったから。
すっかり痩せちゃってるし、
なんかボロボロで震えてて…。
遠くに行きたいって言われたけど、思い付かなくて、
箱根だったからな。
なんで、箱根だったのか、
自分でも分からなかったよ」
「でも、温かい温泉にゆっくり浸ったり、
少しでも何か食べれるようにって、
私が好きそうなお料理を選んでくれたり、
何も訊かずに抱き締めてくれて、キスしてくれて…。
あの時は、とても救われたのよ?」
「子供を奪われて家から追い出されたっていうから、
放っておけないくせに、
セックスしちゃったけどね?
でも、初めてした時みたいに、固く閉じちゃってて、
なかなか大変だったけどね?」と、不謹慎なことを言うと、
彼女は少し顔を紅くした。
暫く何も言えないようで、
僕にしがみついていた彼女は、
静かな声で、また、話し始めた。
「夫は、時々、私と子供の様子を観て、
子供のことを撫でたりしてた。
私は子供のことを、とにかく大切に育てることだけ考えて過ごしてた。
そして、一歳になった時に、
『あとはこちらで育てるから』と夫が言って、
また、その家を追い出されたの。
離婚届を渡されて、署名捺印しろって言われて、
そんなこと、出来ないって思って家裁に相談に行って…」
「その頃だね。
凄く冷たい感じの写真がSNSに載ってたの。
ずっと何も発信してなかったのに、
突然、モノトーンの哀しい画像だったから、
驚いて電話したら、
あっさり繋がって、
本当に久し振りに声を聴けて…」
「すぐに来て?って言ったら、
飛んで来てくれたのよね?」
「うん。
とにかく、只事ではないと思ったから。
すっかり痩せちゃってるし、
なんかボロボロで震えてて…。
遠くに行きたいって言われたけど、思い付かなくて、
箱根だったからな。
なんで、箱根だったのか、
自分でも分からなかったよ」
「でも、温かい温泉にゆっくり浸ったり、
少しでも何か食べれるようにって、
私が好きそうなお料理を選んでくれたり、
何も訊かずに抱き締めてくれて、キスしてくれて…。
あの時は、とても救われたのよ?」
「子供を奪われて家から追い出されたっていうから、
放っておけないくせに、
セックスしちゃったけどね?
でも、初めてした時みたいに、固く閉じちゃってて、
なかなか大変だったけどね?」と、不謹慎なことを言うと、
彼女は少し顔を紅くした。

