この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ex-girlfriend
第5章 消えた彼女
ラウンジは結構、混み合っていた。

クリスマス直前だからなのか、
カップルや家族連れが多いようで、
みんな、笑顔に溢れている。


ふと見ると、大きなクリスマスツリーが飾ってある。

グランドピアノはあるけど、
インテリアなのか、弾くヒトはいない。

近くに行ってみると、
K.Kawaiの文字。

こんな所で日本のピアノに会えて、
ちょっと嬉しくなってしまう。


通り掛かったスタッフが僕に何かを言うけど、
早口過ぎたのと急で聴き取れなかった。

「もう一度お願いします」とゆっくりした北京語で言うと、
ゆっくりした北京語で、
「弾いても良いですよ?」と笑う。

さっきは、もしかしたら台湾訛りだったのかもしれないと思った。

上海に駐在した時にも、
現地のスタッフに、
「お上手な北京語ですね?」と揶揄われた。

そして、彼ら同士の会話がちっとも聴き取れなくて、
いつも英語で話をしていたことをぼんやり思い出した。


そっとピアノの前に座って、
椅子の位置を合わせて目を閉じて深呼吸してみる。

そして、彼女が好きだったエリック・サティのメロディを奏でてみた。

久し振りのピアノだったけど、
手が覚えていた。

でも、だいぶ下手になったなと感じてはいた。
/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ