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ex-girlfriend
第5章 消えた彼女

「あの日、美穂ちゃんが書き置きを残して消えたあの日に、
これ買って、プロポーズするつもりだった。
日付もいれちゃったよ。
指輪のサイズ、判らなかったから、
ブレスレットにしたけど…。
美穂ちゃん、僕と結婚してください」
「えっ?」
「美穂ちゃんと一緒に居たい。
だから、僕と結婚して?」
美穂ちゃんは、
そっと左手を出して、
「嬉しいけど、
私なんかで良いの?」と言う。
「美穂ちゃんが、良いんだ。
最初から、そうだったのに、
何やってたんだよって思ってた」
美穂ちゃんの白い手にそっとキスをしてから、
ブレスレットを手首に嵌めてねじ回しできっちり留めてあげると、
「これでもう、外せないよ?」と言う。
そしたら、周りから拍手が湧き上がってしまって、
「えっ?」と見回すと、
みんながこっちを見て拍手をしながらニコニコしていた。
「小林くん、ちょっと恥ずかしいかも。
スタッフさんなんて、毎日、顔合わせてるのよ?」と言って、
美穂ちゃんは真っ赤な顔をして、
困惑した微笑みを浮かべながら、周りの人に「どーしゃー、どーしゃー」と言っていた。
「どーしゃーって何?」と訊くと、
台湾語のありがとうだと教えてくれるから、
僕も真似して「どーしゃー」と言うと、
なんか発音がおかしいのか、
周りの人達に笑われてしまった。
これ買って、プロポーズするつもりだった。
日付もいれちゃったよ。
指輪のサイズ、判らなかったから、
ブレスレットにしたけど…。
美穂ちゃん、僕と結婚してください」
「えっ?」
「美穂ちゃんと一緒に居たい。
だから、僕と結婚して?」
美穂ちゃんは、
そっと左手を出して、
「嬉しいけど、
私なんかで良いの?」と言う。
「美穂ちゃんが、良いんだ。
最初から、そうだったのに、
何やってたんだよって思ってた」
美穂ちゃんの白い手にそっとキスをしてから、
ブレスレットを手首に嵌めてねじ回しできっちり留めてあげると、
「これでもう、外せないよ?」と言う。
そしたら、周りから拍手が湧き上がってしまって、
「えっ?」と見回すと、
みんながこっちを見て拍手をしながらニコニコしていた。
「小林くん、ちょっと恥ずかしいかも。
スタッフさんなんて、毎日、顔合わせてるのよ?」と言って、
美穂ちゃんは真っ赤な顔をして、
困惑した微笑みを浮かべながら、周りの人に「どーしゃー、どーしゃー」と言っていた。
「どーしゃーって何?」と訊くと、
台湾語のありがとうだと教えてくれるから、
僕も真似して「どーしゃー」と言うと、
なんか発音がおかしいのか、
周りの人達に笑われてしまった。

