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ex-girlfriend
第6章 彼女との結婚〜家族になる
ホテルに戻ると、彼女は溜息をついて、
少し困った顔をした。


「ん?
どうしたの?
具合悪い?
お腹が痛いとかじゃないよね?」と言うと、
彼女は首を振った。


「あのね。
出産とかを考えたら暫く台湾に来れないと思ったのと、
お荷物、持って貰えると思って、
大量にお茶を買ったらね…」

「うんうん」

「どう考えても、鞄に入らないの。
どうしよう?
明日、パンも買って帰りたいのに!」

「えっ?
パン?
パンって何?
フライパンのこと?
それとも、食べるパン?」

「食べるパン。
すごく美味しいの。
明日買えば、
日本に戻ってお土産に持ち帰れるでしょ?
ミシュランに選ばれてる美味しいパン屋さんなの」と、
心の底から楽しそうな顔をした後、
物凄く困った顔をした。


「茶葉にパンか。
嵩張るけど、軽いから、
スーツケース一個買えば良いよ。
他は本当に荷物、少ないし。
良くそれで3ヶ月、過ごしてたよね?」と言うと、
恥ずかしそうな顔をした。


翌日、そのミシュランのパン屋と、
百果園のジャムなんかを買って、
帰りにスーツケースをゲットしてからホテルに戻って、
僕が梱包した。


彼女はのんびりそれを観ながら、
少し横になっていた。


そして、チェックアウトをして、
松山空港に移動して羽田に戻った。


実家に電話をすると、
「そのまま、こっちにいらっしゃい」と母親に言われて、
タクシーで久し振りの実家に戻った。


母親も久々だったけど、
父親に至ってはなんだか物凄く歳を取ってしまっていて、
ちょっとだけ驚いてしまった。
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