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ex-girlfriend
第6章 彼女との結婚〜家族になる
「こんな遅い時間に申し訳ありません」と僕の母親に言う彼女に、

「あら、こちらがお呼びだてしたんだから。
それより、体調は大丈夫なの?」と母親は訊いて、
彼女はにっこり微笑んで頷いていた。


客間ではなく、
リビングに連れて行かれると、
和服姿の父親がゆったりと座っていて、
本当に歳を取ったものだと改めて思う。


彼女はリビングの入り口で立ち止まって、
父親と母親に挨拶をする。


「あの…小林くんのお父様、初めまして。
そして、お母様はご無沙汰しております。
わたくし、小林くんの高校の同級生でした佐藤美穂と申します。
このような遅い時間に訪問させていただき、申し訳ございません」


「なんだ?
小林くんと呼ばれているのか?」と、
父親が笑い出してしまい、

「ほら。
美穂ちゃん、座って?
あら、美穂ちゃんじゃあ失礼かしら?」と言いながら、

「お茶を淹れてくるわね?」と母親がキッチンに行こうとする。


「あ、お手伝いします。
お土産のお菓子もありますので…」と、
彼女はそのまま、キッチンに行ってしまった。

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