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嘘つきは恋の始まり
第3章 つ
「なんで、わかったんですか?」
「チコちゃんが桐生『さん』って呼んだから」
「・・・・・呼んでました?」
「うん」
「あのっっ。このコト誰にも言わないでもらえますか?」
「なんで?」
なんで?なんでって・・・・
「桐生さんの出世が・・・」
「─────ふたりの関係より相手の出世を1番に考えるの?」
そんな野口さんの言葉に一言も返せなかった。
「お風呂に入っておいで。明日着替えるために朝、家まで送ってあげるから」
「私、泊まるなんて言ってないし!」
「今日、一人で寝られるの?」
じわ~っと涙が溢れてくる。
「何もしないから。約束するから」
「その約束、信じられないんですけど」
「この前とは状況が違うでしょ。いいからお風呂に入っておいで」
反抗する元気もなくて私はおとなしくお風呂に入った。
言われるがままに野口さんに抱きしめられる形で
ベッドに入る。
「私、本当にエッチしないよ」
「信用ねーな・・・ほら」
ほら。と言ってキンキンに冷やしたアイピローを目の上に当ててくれた。
「明日。目が腫れると困るでしょ。それに明日行ったら噂がすごいぞ」
噂・・・
桐生さんとの?
ビクッと震えた私を包み込むように抱きしめた。
「俺との。経管部の野口がついに落ちたんだぜ?
しかもふたりはぴったり抱き合って退社してる。
見てた社員はたくさんいただろうな~」
そっちか・・・
ちょっとホッとする。
「ほら。あの子よ。野口さんと一緒に帰った子。彼女なのかな?え~野口さん騙されてる」
はぁ・・・・
一人芝居ですか?
「そこで俺登場。おいおい。俺のチコちゃんをいじめないでくれよ」
あんた誰・・・
「え~チコちゃんなんて呼んでるんですか?そ。彼氏の特権。きゃぁぁぁぁ~」
・・・・・
「な?忙しくなるから。早く寝ろ」
早くって。まだ8時なんですけど。
クスッと笑ったけど
髪をなでてくれる手がすごく気持ちよくて・・・・
私はそのまま眠りに落ちた。
「チコちゃんが桐生『さん』って呼んだから」
「・・・・・呼んでました?」
「うん」
「あのっっ。このコト誰にも言わないでもらえますか?」
「なんで?」
なんで?なんでって・・・・
「桐生さんの出世が・・・」
「─────ふたりの関係より相手の出世を1番に考えるの?」
そんな野口さんの言葉に一言も返せなかった。
「お風呂に入っておいで。明日着替えるために朝、家まで送ってあげるから」
「私、泊まるなんて言ってないし!」
「今日、一人で寝られるの?」
じわ~っと涙が溢れてくる。
「何もしないから。約束するから」
「その約束、信じられないんですけど」
「この前とは状況が違うでしょ。いいからお風呂に入っておいで」
反抗する元気もなくて私はおとなしくお風呂に入った。
言われるがままに野口さんに抱きしめられる形で
ベッドに入る。
「私、本当にエッチしないよ」
「信用ねーな・・・ほら」
ほら。と言ってキンキンに冷やしたアイピローを目の上に当ててくれた。
「明日。目が腫れると困るでしょ。それに明日行ったら噂がすごいぞ」
噂・・・
桐生さんとの?
ビクッと震えた私を包み込むように抱きしめた。
「俺との。経管部の野口がついに落ちたんだぜ?
しかもふたりはぴったり抱き合って退社してる。
見てた社員はたくさんいただろうな~」
そっちか・・・
ちょっとホッとする。
「ほら。あの子よ。野口さんと一緒に帰った子。彼女なのかな?え~野口さん騙されてる」
はぁ・・・・
一人芝居ですか?
「そこで俺登場。おいおい。俺のチコちゃんをいじめないでくれよ」
あんた誰・・・
「え~チコちゃんなんて呼んでるんですか?そ。彼氏の特権。きゃぁぁぁぁ~」
・・・・・
「な?忙しくなるから。早く寝ろ」
早くって。まだ8時なんですけど。
クスッと笑ったけど
髪をなでてくれる手がすごく気持ちよくて・・・・
私はそのまま眠りに落ちた。