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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第8章 バレンタインナイト……*

「富永さんは…、顔は知ってるけど
その、富永さんが…どうかしたの?」

透真がののかの足を手に取って
その甲に恭しくキスを落とすと

「そいつが、自他共に認める
脚フェチらしくてさ…」

「ちょ、それ…今する話なの?」

そのまま さっき透真に
プレゼントしたAmazonで購入した
網タイツになったガーターストッキングを
透真がののかの足に履かせて行く

「その富永がさ、
ののかの脚が綺麗だって、
褒めていたのを思い出したんだって」

「って、富永さんに褒められても…。
褒められるんだったら…、透真がいい」

そう言って 俺がいいと
拗ねるののかは可愛いな

「はい、こっち完成。
ののか、今度はそっちの足頂戴
そっちにも、履かせたげるからさ」

まだ履けてない方の足を
出すように 透真に促されて
ののかが組んでいた足を組み換えると

反対の脚にも同じようにして透真が
ガーターストッキングを履かせてくれて

「だったら、最初から
自分でストッキングも履いたのに…ッ」

「全部着けられると困るんだってば、
最初から完全形態じゃ勿体ないじゃんか。
それに、洗面所にしたのも
今は、これだけにしたのも、
これが付いたらダメだから…なんだってば」

そう言って チョコレートシロップを
手に取ってその蓋にキスをしながら
透真がののかにそう言って来て

透真が立ち上がると
上から見下ろして来て

「やっぱり似合ってるって。
ののかはさ、肌の色が白いから
赤い下着が映えるし…、普段の下着も
赤にして貰いたいぐらいなんだけど?」

そう言いながら 自分の指差に
ほんの少しだけシロップを付けたので

透真 チョコ苦手なのに
無理しちゃってと思いつつも
そのチョコレートシロップの行方が
気になって仕方なくなってしまって居た

透真が自分の指先に付けたシロップを
ぬりッ…とののかの下唇に塗りつけて来て
それを自分の舌で丁寧に舐め取って来る

あくまでも 塗ったチョコのシロップを
舐め取っているのでキスとはちょっと違う

味見…されてる…と感じてしまう

性的な意味でなく…食べる…捕食の

意味合いを…強く感じさせられてしまって

ゾクゾクと背筋が小さく震えるのを感じる




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