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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第8章 バレンタインナイト……*
逆手にして扱いていた手を
逆手のままで返して
腹側の方から握ると同じように
握る強さや扱く速さを変えながら
ハンドシェイクして来て

「両手…使う?」

そう耳元で囁かれて

「…うん…」

返していた手を戻して
普通に握り直すと
反対の手にも胸に残って居た
ローションを馴染ませて行くと

グッと右手で透真の根元を
締める様にして握ると
開いた左手の平で亀頭をクルクルと
小さな円を描きながら刺激をして

「…っ、はぁ、ののか」

「こっちは、大丈夫でしょ?
ねぇ、あれ、してもいいよね?」

ふふふと不敵な笑みを浮かべながら
亀頭をスリスリとしていた左手を
伸ばした形から亀頭を押しつぶさない様に
そっと形に合わせて握り込むと

「あれ…するの…?」

「だって、いつもすぐ
止めさせるでしょ?それしたら」

「違うんだって…、
あれは色々とマズイんだって」

「ふーん、何がマズイのか
全然分からないんだけど…?」

スルッと亀頭だけを添える様に
握った方をほんの少しだけ動かすと

ビクッと透真が身体を跳ねさせるから

「透真ぁ…、もうちょっとだけ…、
もうちょっと、してみてもいい?」

クルクルと円を尿道口の辺りで
描く動きに戻したら

彼の身体に入っていた力も若干抜けて来て

ヌルヌルと小さな円を描いて
亀頭をスリスリと角度を変えながら
擦り上げて行く

ブルブルと透真が
その刺激を感じ取って

小さく身震いするから
可愛いと思ってしまった

何かこうされてる時って
女の子みたいだなぁって思っちゃう

「ねぇ、ののか。俺が止めてって
言ったらさ、止めてくれる?
止めてくれるんなら、…いいけど…」

「うーん、だったらそれは無理かな?
だって透真は、私が、やめてって言ったら
いつももっとするもん、だから…」

何故だか分からないけど
こっちの触り方なら大丈夫だけど
あっちの触り方したら
毎回毎回数秒で強制終了させられるから

もうちょっとしてみたいんだけど

私としてはね

「あれをされたら、…おかしいんだって
気持ちいいんだけどさ、
気持ちいけど…その、苦しいんだってば」

「気持ちいいんだったら…してあげるよ。
じゃあ、ちょっとずつしてあげる」


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