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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第8章 バレンタインナイト……*

「これだって、イクんだから、
感覚としては快感なんじゃないの?」

「やぅ、嫌なの、これは…
気持ちい…いじゃないのッ…やっんんっ」

ここで感じる絶頂は
絶頂なんだけど絶頂じゃない

私の意思をほったらかしで
気持ちの盛り上がりも
快感の盛り上がりもなしの状態でも

強制的にイカされてしまうから

いつもの 嫌の喘ぎとは
明らかに違う否定的な嫌だな…

「これはっ、…ふあぁあ、んんっ
やだっ…、イやなの、止めてッ…んぁああん」

スッと下腹部に当てて居た手を
透真がそこから離して
ののかの視界を奪っていた
アイマスクを外すと光が戻って来る

「さっきの仕返しのつもりだったけど、
ごめん、ののか、調子乗り過ぎたかも
ののか…、泣いちゃってたの?」

「ううう゛ぅうっ、もう…、
アレ、しないなら…許すけどッ」

声を聞けば…分かるしなぁ

さっきの声は確かに聞けば

ただの喘ぎ声だけど

あんな 悲痛な声を出されたら

こっちの胸が痛くなるからな

ちゅうっと透真がののかの
頬に口付けをして来て
そのまま あちこちにキスを落とされる

「透真ぁ…、ちゃんとキス…してッ…」

そのののかの言葉に
応える様にして透真がキスをしてくれて

そのままその腕に包み込まれて
ギュウッと抱きしめられる

唇を離してそのまま額をコツンと合わせる

「叱らなくていいの?ののか」

「叱らないけど…その…
お腹トントンされるのもね…、
最初にされるのが…嫌なだけで…、
その…えっちな気分になってからだったら…
嫌な感じ…しない…から…大丈夫…なんだよ?」

じっ…とののかが透真を見つめて来て
もじもじと落ち着かない様子で
自分の両膝を擦り合わせていた


「……あ、イキたい…よな?
さっきの、中途半端だったしな、
だったら、コレ…使ってみる?
まだ、試してなかったし…」

そう言って透真が
バレンタインのプレゼントの
赤いハートのオモチャの

その窪みに合わせて
ローションを流し込むと
スイッチを入れて
独特のモーター音のするそれを

ののかの胸の脇の部分に
振動する本体の部分を押し当てて来て

スペンス乳腺に合わせて滑らせてくる

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