この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第9章 3月9日と10日の話

「さっき、可愛いの売ってたんだよ。
桜梅酒ってピンクの梅酒、桜の
リキュールが混ぜてあるみたい。
ピンク色してて、可愛いなぁって」

その日の夕食は
カレイの煮つけに冷蔵庫の
残り物の野菜を適当に
残って居た冷凍庫のお肉と
オイスターマヨネーズで炒めて

長いもの短冊切りにめんつゆ掛けた奴と

ベビーホタテとウズラの卵と
マッシュルームに家にあった
新ジャガイモの訳アリの
小さいのばっかりのやつのアヒージョと
ローソンのユッケ風生ハムで
ちょっとお高いんだけど
滅茶苦茶美味しくて時々買ってる

付属のタレの味がいい感じで
最初に食べた時の衝撃が忘れられない

ピンク色をした桜の香りがする
梅酒も可愛いなぁって
バカラのグラスにも合うし…

「明日、天気だといいな…」

「土曜日?天気予報はお天気で
気温も上がって、春の陽気って
さっき、テレビで言ってたよ?」

「あ、そうだ、ののか。
明日は動きやすい服装で。
ああ、後は、タオルを
余分に用意して置いてよ。
キャリーにじゃなくて、いつでも
出せるほうに、用意して置いてね?」

「え。あ、うん、分かった」

その透真の言葉を…
あんまりその時は気に留めずに
水族館のタッチプールとかで
生き物触ったりして手を拭くのかなとか
どこかの温泉地で足湯するのかなとか
そんな位な程度にしか
この時は私も考えて無かったんだけど

そう言いながら透真に
さっき買った不知火の外皮だけを
剥いてどんとその前に置いた

「随分、豪快すぎじゃない?ののか」

「大人なんだから、後は自分でしてよ」


今年の3月14日は

平日で 火曜日だから

今週末のこれが所謂ホワイトデーの

透真からのお返し…なのだろうけど

どこに行くのかは

行けば分かると言われただけで

泊りに行くのは分かってるけど

相変わらず…何も教えてくれないな透真は

夕飯の片付けはして置くと
彼が言ってくれたので洗い物を任せて
明日の用意をしながら
ののかは考え事をしていて

こうやって キャリーバックに
泊まりの荷物を用意していると

バレンタインデーの事を思い出してしまう

行先聞いてないけど…

別のラブホテル…とか?

幾つか候補あるって言ってたし


/220ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ