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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第10章 3月11日の話
それと交換でののかの
持っていたエサのバケツを受け取った
「って、どうして、
透真はカメラ構えてるの?」
「いやさ、ののかとカピバラとの
コラボレーションでもカメラに
納めて置こうと思って」
さっきまでヤギに絡まれて
気分を害していた様子だったののかだが
エサの葉っぱを持って
ぼんやりとしている
カピバラの口元へ持って行くと
モスモスとエサを食べ始めて
「わああっ、見てっ見て!
食べてるよ、エサっ、可愛いっ。
凄いよ、間抜け面してる」
「いや、それ、褒めてないだろ?
それに、見てる、見てるから」
ほわっとののかが笑顔になって
カピバラがモスモスと
葉っぱを頬張って居るのを見ながら
「可愛いねぇ、カピバラ。
なんかこう、罪が無くて、いいわ」
「いや、ののか。それはさ
俺達が勝手に思ってるだけじゃん?
その顔の裏で、もの凄い葛藤がさ
カピバラにもあるかも知れないよ?」
「カピバラとハシビロコウには
しがらみが無いと信じたいのっ!
あ、知ってる?ハシビロコウって
ハイギョって魚食べるんだよ。
肺魚って書くから、肺で息をするんだけどね。
住んでる池の水が干上がっても死なないの」
『ハシビロコウでしたら、
鳥のエリアにいますよ』
そうスタッフのお姉さんが
にっこりと笑いながら言って来て
「いや、大丈夫です、今は
ハシビロコウではなく、
妻の興味は、肺魚の方なので」
「それでね、乾季の間は蛹みたいに
繭?みたいな中で夏眠して。
また、雨季になって雨が降ったら
その中から出て来るんだって。
そのレプリカを、昔水族館で見たよ」
透真が見てる
カピバラをののかが指さして
「透真知ってる?海遊館の
カピバラってさ、ピラニアと同居してるの」
カピバラのイメージは温泉とか
入ってる位だから水に入るのでは…
「それは、ピラニアと
一緒に飼ってもいいものなの?
カピバラさん大丈夫なの?」
「多分大丈夫じゃない?
ピラニアが臆病な魚だから。
生きてる生き物は襲わないし。
見てる方はハラハラするけど」
そう言いながらののかが
カピバラにエサやりをする
「血の匂いには敏感だからさ、
怪我したりしてたらアウトかも…」
そこまで話して ののかが
ハッとある事に気が付いた
持っていたエサのバケツを受け取った
「って、どうして、
透真はカメラ構えてるの?」
「いやさ、ののかとカピバラとの
コラボレーションでもカメラに
納めて置こうと思って」
さっきまでヤギに絡まれて
気分を害していた様子だったののかだが
エサの葉っぱを持って
ぼんやりとしている
カピバラの口元へ持って行くと
モスモスとエサを食べ始めて
「わああっ、見てっ見て!
食べてるよ、エサっ、可愛いっ。
凄いよ、間抜け面してる」
「いや、それ、褒めてないだろ?
それに、見てる、見てるから」
ほわっとののかが笑顔になって
カピバラがモスモスと
葉っぱを頬張って居るのを見ながら
「可愛いねぇ、カピバラ。
なんかこう、罪が無くて、いいわ」
「いや、ののか。それはさ
俺達が勝手に思ってるだけじゃん?
その顔の裏で、もの凄い葛藤がさ
カピバラにもあるかも知れないよ?」
「カピバラとハシビロコウには
しがらみが無いと信じたいのっ!
あ、知ってる?ハシビロコウって
ハイギョって魚食べるんだよ。
肺魚って書くから、肺で息をするんだけどね。
住んでる池の水が干上がっても死なないの」
『ハシビロコウでしたら、
鳥のエリアにいますよ』
そうスタッフのお姉さんが
にっこりと笑いながら言って来て
「いや、大丈夫です、今は
ハシビロコウではなく、
妻の興味は、肺魚の方なので」
「それでね、乾季の間は蛹みたいに
繭?みたいな中で夏眠して。
また、雨季になって雨が降ったら
その中から出て来るんだって。
そのレプリカを、昔水族館で見たよ」
透真が見てる
カピバラをののかが指さして
「透真知ってる?海遊館の
カピバラってさ、ピラニアと同居してるの」
カピバラのイメージは温泉とか
入ってる位だから水に入るのでは…
「それは、ピラニアと
一緒に飼ってもいいものなの?
カピバラさん大丈夫なの?」
「多分大丈夫じゃない?
ピラニアが臆病な魚だから。
生きてる生き物は襲わないし。
見てる方はハラハラするけど」
そう言いながらののかが
カピバラにエサやりをする
「血の匂いには敏感だからさ、
怪我したりしてたらアウトかも…」
そこまで話して ののかが
ハッとある事に気が付いた