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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第10章 3月11日の話
「マジで?俺のお姫様に
お喜び頂けて、光栄だけどねぇ~」
透真の話から
今夜の宿泊先が分かったんだが
全室オーシャンビューのホテルで
県内でも幾つか温泉地はあるのだが
どこどこと言えば○○と言う
その温泉地を代表する看板的なホテルだ
当然 週末だしお値段も…
「ののか言ってたじゃん?
こんな時期だからさ、遠慮して
旅行とかにも行けないって。
だったら、せめて県内で贅沢する位なら
許されるんじゃないって思うんだってば」
「うん、ありがと。透真」
そう言いながら ギュッと
ののかが繋いで居た手を握って来て
「透真の、奥さん
してて良かったなぁって」
「え?それマ?そこまでだったの?」
「いや、その泊る所もだけど。
その、いちご狩りの事とかね。
好きな品種の事とかもね…その、
考えてくれてた、じゃない?」
「そう?まぁ他にも…考えてる
事はあるんだけどさ、っと着いたよ?」
そう言って透真が足を止めたので
ののかも足を止めると
園内に新しく追加されたエリアらしく
小綺麗な受付棟が見えて
敷地の端に位置しているからか
いちご狩りの利用者しか来ないから
その辺りには人気もなかった
営業してるのか不安になる程に
人気がないんだけど…
その受付棟になってる
コンテナハウスの後ろに
小さなビニールハウスが沢山
立ち並んでいるのが見えている
「ああ、ハウスを小さくする事で
グループ向けに営業してるって事?」
「ああ。そうみたいだな。大きな
ビニールハウスで、何列もって
感じの栽培法じゃなくて、
1列ずつ別々のハウスに
分けたと言う方が近いだろうけどさ」
受付棟の隣の手書きの看板があって
いちご狩りが出来る
いちごの品種が書かれていて
「ねぇ、透真。章姫でなくて
良かったの?透真はさ、前に
いちご狩り行った時に章姫が
一番美味しいって言ってなかった?」
「甘いじゃん?いちご」
「ああ。紅ほっぺの話。酸味が
殆どない品種だからね。紅ほっぺ
でも、章姫の系統の品種なんだよ。
あ、ここ、よつぼしあるんだね。
新しい品種のいちごだよね、よつぼし。
買って帰ってもいい?食べた事ないから」
そう言えばこの数年はいちご狩りにも
行ってないから いちご好きの
ののかとしては気になるのだろう
お喜び頂けて、光栄だけどねぇ~」
透真の話から
今夜の宿泊先が分かったんだが
全室オーシャンビューのホテルで
県内でも幾つか温泉地はあるのだが
どこどこと言えば○○と言う
その温泉地を代表する看板的なホテルだ
当然 週末だしお値段も…
「ののか言ってたじゃん?
こんな時期だからさ、遠慮して
旅行とかにも行けないって。
だったら、せめて県内で贅沢する位なら
許されるんじゃないって思うんだってば」
「うん、ありがと。透真」
そう言いながら ギュッと
ののかが繋いで居た手を握って来て
「透真の、奥さん
してて良かったなぁって」
「え?それマ?そこまでだったの?」
「いや、その泊る所もだけど。
その、いちご狩りの事とかね。
好きな品種の事とかもね…その、
考えてくれてた、じゃない?」
「そう?まぁ他にも…考えてる
事はあるんだけどさ、っと着いたよ?」
そう言って透真が足を止めたので
ののかも足を止めると
園内に新しく追加されたエリアらしく
小綺麗な受付棟が見えて
敷地の端に位置しているからか
いちご狩りの利用者しか来ないから
その辺りには人気もなかった
営業してるのか不安になる程に
人気がないんだけど…
その受付棟になってる
コンテナハウスの後ろに
小さなビニールハウスが沢山
立ち並んでいるのが見えている
「ああ、ハウスを小さくする事で
グループ向けに営業してるって事?」
「ああ。そうみたいだな。大きな
ビニールハウスで、何列もって
感じの栽培法じゃなくて、
1列ずつ別々のハウスに
分けたと言う方が近いだろうけどさ」
受付棟の隣の手書きの看板があって
いちご狩りが出来る
いちごの品種が書かれていて
「ねぇ、透真。章姫でなくて
良かったの?透真はさ、前に
いちご狩り行った時に章姫が
一番美味しいって言ってなかった?」
「甘いじゃん?いちご」
「ああ。紅ほっぺの話。酸味が
殆どない品種だからね。紅ほっぺ
でも、章姫の系統の品種なんだよ。
あ、ここ、よつぼしあるんだね。
新しい品種のいちごだよね、よつぼし。
買って帰ってもいい?食べた事ないから」
そう言えばこの数年はいちご狩りにも
行ってないから いちご好きの
ののかとしては気になるのだろう