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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第10章 3月11日の話
そのまま 更に熱い口付けを
されてしまって 

結局…そのまま…

彼の納得の行くまで

口付けられてしまって

やっと解放された頃には

全身の力が抜けきってしまって
頭がのぼせ上ってしまっていて

半開きになった唇を
自分の意思で閉じる事も出来ずに

そこから荒い
乱れた息を吐き出すしか出来ずにいて

「んっ、…はぁ、はぁ、…透真の
ばかぁ、…やり過ぎだよ…ぉ。
信じられない…し、ふぇ、
やっぱりいちごと結婚…するもん」

そう 途切れ途切れに悔やみ事を
言うくらいの事しか出来なくて

「怒ってるの?ののか…。
あんな煽り方しといて、それは無くない?
ののか。ののかはそう言うけどさ、
俺はこれでも、我慢しまくってるし。
手加減…したつもり…なんだけど?」

透真がののかの涙目になっている
目尻のちぅっと口付けて来て
スルッと指を絡めて手を握られると
ビクッと腕がその刺激で跳ねてしまう

「元はと言えばさ…。
ののかが俺を煽ったのが悪いし、
あんな事を、言って来たからじゃん。
だから、これ位で見逃したげてるんだし
俺の事、よく我慢したって褒めてよ。
ここじゃなかったら。ののかをさ
抱いて…中出ししたい勢いだったんだけど?」

そう言いながら透真が
耳元に息を吹きかけて来て
ビクビクっとののかが身体を跳ねさせる

こんな感じで…

いちご狩りをしていたのか
キスばっかりしていたのか
良く分からない事をしている内に

いちご狩りは終わった

いちご食べたかったのに
全然いちごが食べられなかったと
ののかが文句を言って来たので
持ち帰り用のいちごを3パック程
買ってののかのご機嫌を取って置いた

「ねぇ、透真、お昼はどうするの?」

「ああ、昼飯の事?
一応、昼はあっちで食べたいと
そう考えてるんdけどさ。
海沿いだから、ののかが好きな
新鮮な魚介類が獲れるし、食べられるよ?」

そう言って その牧場を後にして
お昼ご飯を食べる為に
海沿いまで車で北上し移動する

40分程ドライブをして

13時前ぐらいに ある小さな漁港に

併設された 魚市場に着いた

競りが済んだ新鮮な魚介類が
トロ箱のまま並んでいて

その新鮮な魚を使った寿司屋や
海鮮丼や天丼を扱う飲食店もあるらしい

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