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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第10章 3月11日の話
彼の手の熱を太ももに感じて
きゅっと自分の中が締まって
ジンジンと疼くのを感じる

そんなの したいに…決まってるのに

グイっと自分の足から
透真の手を退けさせようと
ののかが彼の手首を掴むが

そのまま ワサワサと指先で
太ももを撫でられてしまって
膝から太ももへと指先だけで

フェザータッチで撫で上げられれば
ゾクゾクと甘い痺れがその
指先が撫でた部分から広がって行く

「ののか。俺の悪ふざけをさ
止めさせなくていいの?
ちゃんと、止めさせないと、
もっとふざけちゃってさ
調子乗って色々するかもよ?」

そう透真は言って来るけど

それは止めなさいって意味じゃなくて

どちらかと言うと

そうするからね…って意味にしか

今の私には聞こえない…し

「…んっ、…やっ、透真ぁ、
その、も、…運転…、中だから、ダメッ」

「危ないから、車を停めろって事?
けどさ、車、停めさせちゃっていいの?
車を停めさせたら…どうなるか位…。
ののかだって、分かってるでしょ?」

スルッと透真の手が
ののかの太ももの間に入って来て
ギュッと足を閉めるが

当然そんな抵抗をしても
無駄な訳でしかなくて

ギュウッと彼の手首を掴んでいた手に
力を込めて抵抗してみるが
ブルブルと小さく身体が震えて来て

声…抑えるの…が…無理かも…ッ

服の上から 只足を撫でているだけ

そう只 それしかしてないけど

元々 ののかは感じ易い身体はしてるけど

普段だったらこれぐらいじゃ

ここまで 反応したりはしないけど…な


「……んっ、…ふ、…ッ」

「それで、抑えてるつもりか?
漏れてるぞ?…それとも、もっと…」

太ももの上の方へと手を滑らせれば
ののかの呼吸が乱れて
抑えている声僅かに漏れて来る

小指の付け根がののかの鼠経に触れて

そこから更に鼠経に沿って
奥へと内側へと滑らせる

「やっ、…透真…、ダ、メっ…」

「何がダメなの?ののか、
気持ち良く、なっちゃうから?
それとも、大きな声が
出ちゃうからの、…どっちなの?」

そのまま鼠経に沿わせた小指を
ググっと押し込んで来るから

「…んんっ、やぁ、ん、…そこは…ッ、
ダメっ、…止めて、透真ぁ…ん、
も…ぅ、これ以上…は…、ッ…はぁ」

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