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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第10章 3月11日の話

あれ? って事はだよ?

透真も 凄いしたかったけど

それを抑えて我慢してでも

ここに来たかった…って事??

だよね?

透真の…言葉通り…なら


スッと透真が恭しく
ののかに向かって手を差し出して来る

「と言ってもさ、別にこうして
エスコートするような
場所でもないんだけどね?
きっと、俺の予想だけど。
ののかが好きそうな感じの
場所をたまたまネットでさ、見つけたの」

私が… 気に入りそうな場所…?

って ここホテルだよね?

でも泊まる予定のホテルじゃないけど

「でも、ここ…」


「ああ。大丈夫大丈夫。
そこは心配いらないからさ。
宿泊しなくても、その場所は
利用できるようになってるんだってさ」

そう 今一つ説明の足りない
透真の言葉にののかは
手を引っ張られながら

ホテルの敷地をドンドン
お構いなしに進んで行く

え??え??いいの?
ここ 中庭っ…だよね?いいの?

宿泊客じゃないんだよ??私達?


「いや、でも、入って良いの??」

「さっきも大丈夫って言ったじゃん。
そこの看板にも書いてあんじゃん。
宿泊客以外のご利用も歓迎って」

え?あったの?そんな看板っ

いやっ 見てない私それ 見てないからっ

中庭の奥に木製の真新しい階段があって

細い階段だったから
透真が先に行って
私の腕を引いて来るから

「ちょっと、透真、待ってッ。
もうちょっとゆっくり歩いて…って」

「ののかっ、着いたよ?
ほらほら、見てって、ヤバ凄いな」

そう言って 開けた視界には

一面の海が見えて

「海?」

ウッドデッキのテラスが向こうで途切れて

海に繋がってるように見える

いや フェンスもないし

イキナリ海に繋がってるハズ…無いよね?

それも その海との境界線に

人が座ってるのが見えて

いやいや あんな絶壁にのんびりと

…座ってる場合じゃ…無いんじゃ

「理屈としては、琵琶湖バレイの
テラスと一緒なんだけどさ。
海の手前にプールがあって、
水平線が繋がって見える様に
してあるだけの所謂、よくある
インフィニティプールなんだけどさ。
ここが琵琶湖バレイと違うのは…」

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