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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第10章 3月11日の話
その海に近づくと
一段下がってウッドデッキと一体化した
ベンチの様になっていて
横に長いベンチになっているそこに
数人の先客が居たのだが
「ここは温泉地だからさ、
これは只のプールじゃなくてさ」
「これ…もしかして、足湯なの?」
「そ、足湯。それも無料の足湯ね」
「無料?この絶景がついて?
って凄くない?ヤバくない?」
「いや、俺もさ。
別に有料でお金取っても
いいぐらいだと思うんだけどさ」
一面が海の青を思わせるような
そんな色をしている
セメントで固めてあって
等間隔にホタテ貝の殻が埋め込まれている
「透真っ。貝殻!ホタテの
貝殻っ、埋まってる!セメントの中っ」
「昔…、スケートリンクに魚を
氷漬けにしてた所があったけどさ。
あれは、ちょっと生臭そうだけど
これは悪くなくない?貝殻ならさ」
「悪くない…所か、むしろ…いいよ。
ねぇ、透真、今日はタオル持参って
言ってたのって、これの為だったの?」
「うん、そうだよ?前にののかと、
温泉街に行った時にもさ、ののか。
入りたそうにしてたからさ」
「あ、あの時は、
その…足湯は調整中だったし、
手持ちに、タオルも無かったから」
そう前に別の温泉地に
ついでに寄って散策した時の話を
透真が引き合いに出して来て
足湯に足を入れられるように
パンツの裾を捲り上げて
丁寧に折り上げて行くと
履いていた靴下を脱いで
脱いだ靴の中に入れた
チャポッ…と足先から
そぉーっとお湯に足を浸けると
足湯のお湯はそこまで熱くなくて
この景色を楽しむのに
長湯するには丁度いい温度だった
――――――――――――――――
インフィニティプールならぬ
インフィニティ足湯はありまして
参考にしましたのはこちら
https://tabizine.jp/2019/03/30/248917/
和歌山の白浜にあるインフィニティ足湯です
ホタテの貝殻が埋まってるのは
淡路市にある淡路夢舞台に
そんな池があるから…だったりします
スケートリンクの魚氷漬けは
今は廃業しているスペースワールドです
一段下がってウッドデッキと一体化した
ベンチの様になっていて
横に長いベンチになっているそこに
数人の先客が居たのだが
「ここは温泉地だからさ、
これは只のプールじゃなくてさ」
「これ…もしかして、足湯なの?」
「そ、足湯。それも無料の足湯ね」
「無料?この絶景がついて?
って凄くない?ヤバくない?」
「いや、俺もさ。
別に有料でお金取っても
いいぐらいだと思うんだけどさ」
一面が海の青を思わせるような
そんな色をしている
セメントで固めてあって
等間隔にホタテ貝の殻が埋め込まれている
「透真っ。貝殻!ホタテの
貝殻っ、埋まってる!セメントの中っ」
「昔…、スケートリンクに魚を
氷漬けにしてた所があったけどさ。
あれは、ちょっと生臭そうだけど
これは悪くなくない?貝殻ならさ」
「悪くない…所か、むしろ…いいよ。
ねぇ、透真、今日はタオル持参って
言ってたのって、これの為だったの?」
「うん、そうだよ?前にののかと、
温泉街に行った時にもさ、ののか。
入りたそうにしてたからさ」
「あ、あの時は、
その…足湯は調整中だったし、
手持ちに、タオルも無かったから」
そう前に別の温泉地に
ついでに寄って散策した時の話を
透真が引き合いに出して来て
足湯に足を入れられるように
パンツの裾を捲り上げて
丁寧に折り上げて行くと
履いていた靴下を脱いで
脱いだ靴の中に入れた
チャポッ…と足先から
そぉーっとお湯に足を浸けると
足湯のお湯はそこまで熱くなくて
この景色を楽しむのに
長湯するには丁度いい温度だった
――――――――――――――――
インフィニティプールならぬ
インフィニティ足湯はありまして
参考にしましたのはこちら
https://tabizine.jp/2019/03/30/248917/
和歌山の白浜にあるインフィニティ足湯です
ホタテの貝殻が埋まってるのは
淡路市にある淡路夢舞台に
そんな池があるから…だったりします
スケートリンクの魚氷漬けは
今は廃業しているスペースワールドです