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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第10章 3月11日の話

「んん?ちょっとと言うか
ここの足湯けっこう温め?」

「確かに、透真には温いかもね~」

そう言いながら 
お湯の中に浸けていた足を
お湯が跳ねない程度に
その中で小さくバタ足をすると

「ねぇ、透真あのさ、…その
…素敵な所だね。ここ」

「でしょ?海も見えてさ。
眺めもいいし。新しくて、綺麗だし、
丁度いいぐらいに空いてるしな」

身体一つ分開けて座っていたから
不意にお互いが伸ばした手の
指先がツンと触れてしまって

思わず無意識に当たってしまった
その手を引っ込めようとしたのを

透真が手を重ねて来て
そこに留めさせられる

「少し、風が出て来たよね?
雲も多くなって来たし…」

「でも、足が…
ほら、お湯の中だから。
寒くない…かなぁって…ッ、
いや、その、…あのね?透真?」

透真が身体…の距離
詰めたいって思ってるのは分かるけど

「お隣さんは、中々に大胆だけど?」

そう小さな声で透真が言って来て
その視線の先を 見てはいけないと
思いつつも ののかが見てしまう

お湯は透明だから

お互いの足で足を突き合ってるのは

ここからでも見えるし

お互いの身体をピッタリと寄せてるし
男の人の手…女の人の腰…と言うか
どっちかと言うとお尻の辺りに
当たってる…と言うよりか撫でている

「人目…あるのに、ね」

「気にならないんじゃないの?
2人の世界に居るんだろうし?
あそこまで、ここで…したいとは
俺も、求めはしないけどさぁ。
俺とののかだってさ、新婚だよ?
ちょっとぐらいさ、イチャイチャしても
いいんじゃないの?ののか」

『あのー、すいません、お客様。
宜しければ、こちらお使い下さい』

このホテルの従業員らしき女性が
こちらに向かって
ベージュのブランケットを差し出して来て

『少々、雲も増えて参りまして
気温も下がって来ておりますので。
こちら、レンタルの方、無料の
サービスですので。お使い下さい』

どうぞと笑顔で差し出されて
どうもとののかがそれを受け取る

「貸して貰っちゃった…、使う?」

ののかが透真にさっき
受け取ったブランケットを見せると

「まあ、受け取っといて
使わないのも…おかしいもんね」

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