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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第1章 今年の2月13日…と2月9日の話

窓口の前のカウンターは
パーテーションで区切られていて
その仕切りと仕切りの間に
二つ並べて置いてある椅子に座った

婚姻届けを提出したい旨を
市役所の職員に伝えると
婚姻届けと必要な書類と印鑑の
提示と確認を求められて

その指示に従って

透真が婚姻届けと
透真の本籍のある京都府の
封筒に入った戸籍謄本を一緒に
テーブルの上に向こうを向けて並べて
市の職員に対して提出した

「すいません、これを…お願いします」

『はい、婚姻届けですね…
おめでとうございます。
こちらの方、一度お預りしまして、
内容の方確認させて頂きますね…
そのまま、掛けてお待ちください』

一度窓口から奥に下がると
提出書類に不備がないかを
その職員の人が確認をしてくれて

しばらくするとまた窓口に戻って来る

『はい、そうしましたらこちら
確かに、雨宮様の方の戸籍謄本の方
お預かり、致しますね。後は
ご本人様確認の、免許証、保険証等
ご提示頂いて、よろしいでしょうか?』

スマートフォンのカバーに
入れている運転免許証をののかが
取り出して 窓口のテーブルの上に置くと
透真も財布から運転免許証を取り出して
ののかの免許証の隣に置いた

あ 免許証 

そうか すっかり忘れてたけど

これ 全部名前の変更の手続き…
しに行かないといけないんだった

免許証に保険証に 銀行の口座名義
ああ もう全部だな全部だわ

「ののか、どうしかした?」

「透真は、名前変わらないから
何もしなくていいもんね。
何でもない、やること山積みだって
現実に気が付いただけだよ」

「あ~、名義変更…ねぇ」

透真も何かを悟ったらしく
そう恐る恐るに尋ねて来たので

「ああっ、やる事ばっかりじゃん、
いや、前持って出来る事でもないから
仕方ないんだけどもさぁ」

頭の中で一度にする事が沢山出て来て

俺の隣のののかは
イライラしてる様子だった

「まぁ折角だしさ、ここで
何か、済ませとく?」

「保険証はさ、会社通して
して貰えるみたいだからいいけど」

『このままご一緒にお手続き
なさいますかね?名義変更等
住民票、新しいお名前でご準備
時間少々頂きますが、ここで
ご一緒になさいますか?』

「すいません、お願いします…」

お役所仕事と思って居たが…
その辺りは柔軟に対応してくれるらしい

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