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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第3章 2月10日の話…
そう透真が県内の少し離れた場所にある
ラブホテルへ行こうと提案して来たので
行った事ないホテルかぁ
確かに知らない所行ってみたい気がする
「夕飯が済んだらさ、少し調べる?」
それは一緒に行く所を調べようと言う意味で
これがコロナが無かったら
折角の有給を使って
三連休だったら近くの温泉にでも
って泊まる旅館でも調べてるんだろうけど
「そうだ、折角連休なんだしさ」
スモークチーズを食べながら
透真が何かを思いついた様で
そう声を上げると
「連休だから?どうなの?」
「連泊しようよ、
次の日は別のホテルがいいよね?
それがいい、決まり。
そうと決まればどことどこにするか、
宿泊先の、候補を選ばなくっちゃな」
何か楽しそうだな透真
透真も好きな時に旅行行けなくて
ストレス溜まってたのかな?
だったら 一層の事
県内の温泉でもいい気もするけど
そう言いだそうとして 踏み止まった
いや それではダメだ
純和風の旅館であれは変だ
畳と布団じゃだめだ
ベッドでないと
夕食と片付けを済ませて
お風呂のお湯張りをしながら
透真がリビングにノートパソコンを
持って来てソファの上にそれを置くと
寛ぎながら早速それらしい所を
探してくれている様だった
「これっ、見てよ、ヤバいって」
「何が凄いの?」
そう言って透真が見ている
ノートパソコンの画面を見てみると
「メリーゴーランドならさ
あるラブホ俺も、見た事あるけどさ。
コーヒーカップがある所もあるんだな」
「どうせ飾りじゃないの?」
「いや、動くらしいよ?」
「何しに行くの?」
ディスプレイを見ていた顔を上げると
透真と目が合ってしまって
「え?えっちしに…、行くんじゃないの?
バレンタインデーだしさ、
ののかから俺に、サービスあるんでしょ?」
「まぁ…それは、無くはない…けどさ」
おいでとこちらに彼が腕を伸ばして来たので
ののかが透真の腕の中に納まると
透真の足の上に座った
そのまま ギュッと
透真に後ろから抱きしめられる
項の辺りに透真の唇が当たって
ちょっとくすぐったい感じがする
それに項の辺りの匂い…嗅がれてる気がする