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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第5章 2月13日の夜の話……*

枕元に備え付けてあった
ティッシュをののかが数枚引き出すと

透真にティッシュを手渡した
透真がそれを受け取って
自分の亀頭の辺りを拭き取ると

そのティッシュを
ゴミ箱に入れるのすらも
気怠そうにしながら捨てていて

ゴロンと倒れ込む様にベットに寝転がった

「布団…掛けようか?透真」

「いや、俺はまだいい…」

ののかが掛け布団を引っ張って来て
俺に掛けるかと尋ねて来たので
それは断って 腕の伸ばすと
ののかにそこに頭を置く様に促した

促されるままに ののかが
透真の隣で横になって
腕の上に自分の頭を置いて来たので

その身体に掛け布団を掛けた

「俺はまだ、暑いぐらいだけどさ。
ののかは、寒いんだろ?寒い時期は
えっちするの、寒いから
嫌だって前からののか言ってたしな」

「ねぇ、透真…ちょっと休んだら…」

「ああ、風呂…だろう。
ちょっと休んだら、風呂入って。
それから、飯だな。
ののか、腹減ったんじゃない?
夕飯…の時間…過ぎてるよな?」

ベットのコントロールパネルの
所にある時計の時刻を見ると
確かに透真の言う通りに

お夕飯をするのにはちょっと
過ぎてる位の時間だった

「後……さ、俺がここに
した理由なんだけどさ。フードメニューが
充実してて、味もいいらしいよ?」

「ラブホテルの食事も、
進化してるって言うもんね。
こんなご時世だから、1か所で
全部済むって言うのもお客さんに
利用して貰うのには大事なのかもね」

そう透真が言っていた通りに
かなりそっちに力を入れている
ホテルだったらしく

フードやデザートのメニューが
豊富でドリンクも結構な種類があって

部屋には大きなテーブルが
備えてあったが色々と頼んでしまって

本当にパーティーみたいになってしまった

「確かにグラスワインの種類が
赤と白にそれぞれに、数種類ずつ
あるのは中々にポイントが高いよな」

「確かに、フードのメニューも
種類が多いし、こんなに
ハニートーストの種類あるとか
そんなラブホテル見た事ないかも…」

「でも、食事の後にさ
食パン一斤も食べられる?」

「でも、宿泊だったらサービスって
書いてあるよ?食べないと損だよ。
それに、甘い物は別腹って言うしさ。
ねぇ、イチゴのとさ
チョコバナナのとどっちにする?」



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