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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第6章 アダルトビデオ……*

「って…、もしかしてさぁ。
ののか、恥ずかしい…の?」

カァッとののかが赤面してしまって
自分の赤くなってる顔を
隠す様にしてクッションに押し付ける

「えっちなビデオでしてる事をさ、
毎日の様に、俺としてるのは誰よ?」

『あぁ~ん、いいッ♡もっとぉ、凄いわぁ♡
奥まで、突いてぇん♡ぁん、はぁあぁん♡』

AV女優の濡れ場での
喘ぎ声がスピーカーから
大音量で流れて来て

ピクッと 隣に座っていたののかが
それに反応を示していて

「どうかしたの?ののか」

「何かその、嘘くさいと言うか、
その、白々しい…と言うか」

「あ~、演技ぽいって事?
こんなのは、ほとんど見せる為の
演技でしか無いから…。別の観る?」

別のアダルトチャンネルに
リモコンを操作して切り替えると

大人しくそれを
ののかはしばらく見ていたけど

どうにもののかには
その演技じみた喘ぎ声が気になる様で
終始 微妙そうな変な顔をしていたので

「これも、お気に召さない…と。
じゃあ、次のやつね…、これは?」

そう言って次のチャンネルに切り替えて

『やぁん、あぁんっ、はぁ、あっ、んぁあん』

スピーカーから聞こえて来る
その喘ぎ声を聞いて

ビクッとまたののかが
反応をしたので
ののかの横顔を見ていると

どうにもそのリアクションが
さっきまでの二つとは違うのに気が付いた

「これなら、観れそうな感じ?」

確かにさっきのとその前の

えっちなビデオの女の子に比べたら

今 垂れ流してる 

アダルトチャンネルのAV女優は

ちょっと見劣りすると言うか
おっぱいもそんなに大きい子じゃないし
顔も まぁそこそこには可愛いんだけど
すっごい可愛いって感じじゃない

純粋に顔だけで選ぶなら

最初の子が 一番俺的には可愛かったし

おっぱいはその次の子の方が良かったしな

『はぁあん、んんぅ、あんッ
やぁ、ん、あぁ、んんぅ、いいッ…のッ』

ギュッと瞼を閉じて
ののかが自分の耳を
耐えられないと言いたそうな顔で
自分の手で塞ごうとしてたので

「ダメでしょ?ののか、
画面観ないんだったらさ。
ちゃんと声、を…聞かないと。
なら、どうしてさっきまでのは
ダメで、どうしてこっちはいいの?」

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