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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第1章 今年の2月13日…と2月9日の話

丁度 玄関ポーチの所で
宅配会社の制服姿をした
配達員さんとすれ違って

まだ指定した時刻には余裕があったが

もしかするともしかする?って

思って エレベーターの前から

道路に戻って

自分の部屋の明かりを確認すると

電気っ点いてるんですけど?

え?どうして 透真…ッ家に居るのっ?

今日に限って仕事早く上がってるじゃん

タイミング悪すぎない…

スマートフォンを鞄から取り出して

LINEのトークルームをを確認すると

”今日は早く終われたから夕飯用意しとく”

と透真からのLINEが来ていて

ああ しまった… 

その時刻は私がロフトで
ラッピングのボックスを
どれにするか凄い悩んでた時間に

透真からLINEが来ていた様だった

エコバックに入ってるから
外から見てそれが何とは
バレたりしないだろうけどもッ…


タイミング…悪い方に良すぎ…と


悔やまずにに居られそうにない…けど

折角 彼がお夕飯を用意してくれてるし

仕事で遅くなった感じで

普通に帰宅するしか無さそうだ

ガチャ 鍵を開けると

玄関にはチェーンが掛かって居なくて

「ただいま~。ごめんね、透真。
遅くなっちゃった。珍しく、
今日は早かったんだね。さっきLINEに
気が付いたんだけど、ごめんね?
今日の、お夕飯用意…して貰っちゃって…」

靴を脱ぎながらそうののかが
言いつつ顔を上げると
透真と目が合ってしまった

「え?だってさ、俺とののかが
一緒に住むって話になった時にさ、
決めたルールだったじゃん?
先に帰った方が、夕飯の用意するって話」

「あ、うん、そうだったね。
うん、ありがとう。お腹空いちゃった。
ねぇ、透真、今日は何、作ってくれたの?」

「あっ、そうそう、ののか」

手洗いをしに洗面所へ向かった
ののかを透真が呼び止めて来て

「今日の夕飯は、ガパオライスと
バーニャカウダだけどさ。
あの前に、ののかがさ、
食べて美味しいって言ってた、
フォアグラのパテのさ
オレンジのがあったじゃん?あれを…さ」

洗面所に向かったはずの
ののかが洗面所に行く前に
廊下の方へと戻って来て


「ええっ??透真ッそれって、
あの、フォアグラのパテのやつ?
また買ってくれたの?」


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