この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第1章 今年の2月13日…と2月9日の話
それは聞いてないと言いたげに
手を洗いに行ったのを
忘れて透真の前までののかが来て
「もしかして、ののかが
心配してるのってさ、
バゲットがあるかどうかの話?
ののかはさ、俺を誰だと思ってるの?
ちゃんと、バゲットも駅前の
いつもの、あのパン屋で買って来てるよ?」
「何でそんな事するのぉおおっ、
ちょっと~、透真さん、
今日何曜日だと思ってるの?貴方様は」
「え?今日。今日は、木曜じゃん。
別に、飯の時にさ、ワインをグラスに
一杯飲む位の贅沢は許されてるって。
あの、グラス。使うでしょ?ののか」
透真があのグラスと言ったので
前にクリスマスに私が買った
バカラのグラスを思い出した
「ねぇ、透真…ワインはさ
家にあるやつだよね?」
そう洗面所の入り口の辺りで
ののかがその答えを聞くまでは
動けないと言いたげに質問をして来て
「そうだけど、白で良かった?」
そう透真が答えて
「異論は御座いません、透真様」
そうののかが深々と
透真に頭を下げると
「そう?なら良かったけど。
ののか、手洗って、着替えて来なよ。
あっ、そうだ。さっきののか宛の
荷物が届いたから、
ベッドルームに置いて置いたよ?」
「あっ、そうなんだ、
そろそろ来るかなって思ってたんだ」
荷物と言うワードが
俺の口から出た途端に
ののかの顔に動揺が現れたから
何かしら俺に内緒でした
買い物だったんだろうけど…
今日だって… 実はの所
俺よりも先にののかが
会社を出たのは知ってたりする
この数日の 不可解な行動も
何となくだが理由は察してはいる
夕食を ののかと食べながら
明日も仕事があるんだし
ワインを1杯だけと言いながら…
ついつい2杯目のワインを
2人で飲んでいた頃に
「ああ、そうだ。忘れる所だった。
今日は、生食出来る牡蛎が売ってたからさ
レモン漬けにして冷蔵庫入れてるんだけど。
そろそろ、いい頃だろうし、食べる?」
「ちょ、透真さん?
今日って何かの日だった?
牡蛎もあるとか、サービス良すぎじゃない?」
立ち上がって冷蔵庫の前に
立って居た透真が
冷やしていた生ガキを塩で揉んで
レモン汁で漬けた物の入った器を
冷蔵庫の中から持って戻って来て
「醤油か、ポン酢要る?
後は、牡蛎もあるんだし
ワインのお代わりも飲むよね?ののか」
手を洗いに行ったのを
忘れて透真の前までののかが来て
「もしかして、ののかが
心配してるのってさ、
バゲットがあるかどうかの話?
ののかはさ、俺を誰だと思ってるの?
ちゃんと、バゲットも駅前の
いつもの、あのパン屋で買って来てるよ?」
「何でそんな事するのぉおおっ、
ちょっと~、透真さん、
今日何曜日だと思ってるの?貴方様は」
「え?今日。今日は、木曜じゃん。
別に、飯の時にさ、ワインをグラスに
一杯飲む位の贅沢は許されてるって。
あの、グラス。使うでしょ?ののか」
透真があのグラスと言ったので
前にクリスマスに私が買った
バカラのグラスを思い出した
「ねぇ、透真…ワインはさ
家にあるやつだよね?」
そう洗面所の入り口の辺りで
ののかがその答えを聞くまでは
動けないと言いたげに質問をして来て
「そうだけど、白で良かった?」
そう透真が答えて
「異論は御座いません、透真様」
そうののかが深々と
透真に頭を下げると
「そう?なら良かったけど。
ののか、手洗って、着替えて来なよ。
あっ、そうだ。さっきののか宛の
荷物が届いたから、
ベッドルームに置いて置いたよ?」
「あっ、そうなんだ、
そろそろ来るかなって思ってたんだ」
荷物と言うワードが
俺の口から出た途端に
ののかの顔に動揺が現れたから
何かしら俺に内緒でした
買い物だったんだろうけど…
今日だって… 実はの所
俺よりも先にののかが
会社を出たのは知ってたりする
この数日の 不可解な行動も
何となくだが理由は察してはいる
夕食を ののかと食べながら
明日も仕事があるんだし
ワインを1杯だけと言いながら…
ついつい2杯目のワインを
2人で飲んでいた頃に
「ああ、そうだ。忘れる所だった。
今日は、生食出来る牡蛎が売ってたからさ
レモン漬けにして冷蔵庫入れてるんだけど。
そろそろ、いい頃だろうし、食べる?」
「ちょ、透真さん?
今日って何かの日だった?
牡蛎もあるとか、サービス良すぎじゃない?」
立ち上がって冷蔵庫の前に
立って居た透真が
冷やしていた生ガキを塩で揉んで
レモン汁で漬けた物の入った器を
冷蔵庫の中から持って戻って来て
「醤油か、ポン酢要る?
後は、牡蛎もあるんだし
ワインのお代わりも飲むよね?ののか」