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第27章 『個人パーティーのサクラ』

僕の登場は…この３人も五十嵐から
事前に伝えられて居なかったのか、
サプライズゲスト感の演出も
樹さんのプロデュースでされていて。

「本物…のJINさんなんですか？？
あの…、ＪＩＮさん？
”彼女と一緒にイチャラブ
えちえち温泉旅行行って来た”…の？」

昔自分が出演した、女性向けの
イチャイチャ系の…ＡＶの
タイトルを……その新人女優が
挙げて来て…驚いたのだが…。

「確か…、ＪＩＮの奥さんって
その…タイトルの企画単体の…
それきりの子と結婚してたよな？」

「えっ…！！？そうだったんですか？？
あの…凄い…可愛い人が奥さんなんですか？
じゃあ、ご夫婦で出演……だったんですね…」

『………その話は、一部しか知らないよ。
それに…萌花は…もう…』

仁がそれ以上の言葉を続ける前に
ホストの男が上手い事話題を
切り替えて来てくれて、詳細を
知らない業界外部の人間のはずなのに。
空気を読むのが上手いのは流石と言う感じで。

「じゃあ…、のあちゃんが…
好きだったAV男優さんが
サプライズゲストで来てくれたって事？」

「はい、年の離れた姉が
持っていた…物だったんですけど。
大好きな…タイトルで姉の目を
盗んで何度も…お世話になってまして。
自分でアルバイトしたお金で、
自分で買った初めてのそう言うので…
ずっと…こんな企画物に…
出演してみたいなぁって思ってたので…」