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君と偽りのドライブに
第20章 2‐9:続き
彼がGスポットを擦る手を止めないまま、胸を舌で舐めていく。
頂きの周りに丹念に唾液を塗りたくられて、濡れたブラウスは透け透けで色まで見えるようになってしまった。
彼は両方の突起を布越しに丁寧に舐めたり、軽く噛んだりして、私の反応を楽しんでいるようだった。
彼の息がいつの間にか上がってきて、私の名前を呼ぶ声が官能的なので、つられて私まで全身が熱くなる。
「有紗……」
彼の顔が近づいてきて、私は思わず目を閉じる。
さっきとは違って、優しいキスだった。
唇を擦り合わせ、舌で口の端をつつくと、歯列、口蓋、舌の裏、と順番に彼は舐めていく。
私は抵抗もできずに、ぽかんと口を開けているしかなかった。
それから彼は私の舌を絡め取って、優しく吸い上げる。
私も気づけば、懸命に舌を伸ばして、彼を追っていた。
自分から哲弥をこんなふうに求めるなんて恥ずかしい、と思っても、止めることができなかった。
彼は私の舌を舐め回しながら、空いていた手で胸の突起を交互に捏ねた。
もしかして、彼が下を強く刺激してさっさと達させてくれないのは、わざとなんじゃないかと思い至ったときには、もう私は彼の術中だった。
「……意地悪」
ようやく離れた彼の顔を私が睨みつけると、彼は悪びれもせず、
「意地悪だよ、俺は」
と言った。
「有紗にハマってもらわなきゃいけないから。意地悪でもいい」
そして少しはにかんで、
「俺が最後までする前に、本当はこうするつもりだったんだけど」
と言った。
ああ、もう、本当にこの人は可愛い。
今締まったのもたぶんバレていると思うと、恥ずかしくて恥ずかしくて、でももうここまで恥ずかしい思いをさせられているのだから、そろそろ割り切ってしまおう。