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君と偽りのドライブに
第22章 2‐11:はじめてを君に
「いい眺め」
にやりと笑う哲弥に、ばか、と返して、これは私のためじゃなく、哲弥のためにやるんだと自分に言い聞かせて、私は哲弥の肩に手を置いてゆっくり体を上下させた。
「……んっ……」
我慢しようとしているのに、声が漏れてしまう。
哲弥がもう笑いを引っ込めて、真剣な顔で繋がっている部分と、哲弥の目の前で張り出す胸と、私の顔を順番に見つめるから、私は顔を逸らして目を瞑るしかなかった。
「て、哲弥……気持ちいい?」
自分ばっかりじゃ不公平なので恥ずかしいこと言わせてやろうと思ってそう聞くと、
「気持ちいいよ。有紗は?」
ド直球に返ってくるので逃げ場がなくなる。
「……うん」
小さく辛うじて答えると、可愛い、と哲弥が呟いた。
「有紗が気持ちいいように動いて。俺は後でいいから」
そんなこと言われたって、と反論しようとしたところで、腰に添えられていた彼の手が動いて声が出せなくなる。
このポーズでは、おしりを形が変わるほどに揉むことも容易だった。