この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君と偽りのドライブに
第10章 1‐9:二人のベッド



 私を抱き込んだまま立ち上がった哲弥に巻き添えを食う形で私も立ち上がったけれど、彼はすぐにふらついて、私にしがみついた。

 ああ、この人、相当酔ってる。

 明日の朝になったら全部忘れてるなんてこと、ないでしょうね。



 私を抱き上げようとする彼を押し留め――そんなことしたら、階段でどちらかが骨折して、入院患者を一人増やすことになる――私と哲弥はくっついたまま彼の部屋に戻った。

「ビールの缶は、」

 私が言いかけると、

「終わったら片付ける」

 皆まで言わせず彼は先を急いだ。



 明かりをつけないままの彼の部屋で、ベッドの上に私を押し倒し、覆い被さるように私に顔を近づけ――



「……ゴム買ってくる」

 すんでのところで彼は動きを止めた。



「ないの?」

「持ってきてない。そんなつもりなかったから」



 彼がベッドから降り、明日も着るつもりで脇に畳んであったジーンズを取り上げる。

 その動作ひとつひとつも覚束ない。


/121ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ