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君と偽りのドライブに
第18章 2‐7:限界



 蛍光灯の元に晒されたふたつの丘に、哲弥は一瞬目を奪われたように動きを止めたけれど、やがてその先端に触れるか触れないかのぎりぎりのキスをした。

「……あっ……」

 それだけで、私はぴくりと体を揺らしてしまう。

 ちゃんと触ってほしい、と心の中で思ってしまう。



「……有紗」

 哲弥はその思いを読み取ったのか、いよいよ突起を唇で上下に挟み、ちぅ、と吸う。

「あっ……哲弥……っ」

 彼はそのまま口の中で、私の突起を舌で転がした。

 もう片方も、指で撫でるように弄ぶ。



「……んっ……ふ……」

 声が出るのが恥ずかしくて、私は自分の口を手の甲で押さえるけれど、いちいちぴくぴくと反応してしまう全身の動きは、止めようがなかった。



 彼の口の中は熱く、舌遣いは、経験が乏しいと言う割に上手かった。

 むずむずとした感じが込み上げ、きゅんきゅんとおなかの奥が締まる。


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