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義理の息子は私の身体を愛してやまない
第1章 義理の息子
ささやかな家族とだけの結婚式の日。

ウェディングドレスを着た私の前に現れたのは、まだ顔つきが学生から抜けていない、一人息子・徹君だった。

「徹です。宜しくお願いします。」

スーツを着た徹君は、新しい母親と言うよりも、父親の再婚相手としか、私を見ていなかっただろう。

視線が合う事は、この日一度もなかった。

「実は、徹が俺と暮らしたいと言って、今家にいるんだ。」

「そうなの。」

そう言う事は、結婚する前に言って欲しかった。

私が反対するとでも、思ったのかな。

でも、半分二人きりだと思っていたのに、残念。

「こちらこそ、宜しくね。徹君。」

「はい。」

何となく、目が合わない義理の息子に、仕方ないかと思う私だった。
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