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人妻の愁い(憂い)
第4章 パートタイムラブ…
⑥
「せ、責任を…責任取ってよ…」
「え?、責任て?…」
その言葉は無意識に出たのだ…
ただ、わたしは…
なぜか…
この男と…
まだ離れたくなかったのだ…
すると…
「あ、あのぉ…」
映画館のエントランスホールに出てから、男は問うてきた…
その目は、反省と、焦燥感と、後悔と…
そして戸惑いの色を表していた。
「ゆ、許しては…もらえませんか?」
すると男はそう言ってきたのだ。
「え…」
そしてこの時わたしは、その男の言葉でハッと我に還ったのである。
え、いや違う…
「ほ、本当にすいませんでした…」
いや違う、わたしは責めている訳じゃない…
「あ、い、いや、あ、いえ…」
今度はわたしがしどろもどろになってしまう…
「だって…」
すると男には…
戸惑いの表情が強く現れてきていた。
そして反面わたしは秘かに、さっきまでの脚を触られていた時の昂ぶりが蘇っていたのだ…
いや、この昂ぶりは…
「あ、ぁ、そんなに謝らないでください…」
「え?…」
今度は男が戸惑いの声を上げてくる。
「わ、わたしは、べ、別に…そ、そのぉ…お、怒っている…わけじゃ…」
この昂ぶりは…
欲情…
「え、だ、だって、アナタは…責任をって?…」
「あ…は、はい、だから…」
たから、その責任て…
それは…
この…
欲情の…
わたしはそんな想いを目に込めて、顔を上げ、男を見つめた。
「え、あ、あっ…」
多分、わたしのその目は…
濡れて…
淫靡な…
誰にでも分かる様な…
淫らな…
欲情の輝きを…
放っていたのだと思う…
「え、あ、ま、まさか…」
そしてそんなわたしの淫らな欲情の想いは…
その男に…
伝わったみたいだ…
「え、ま、まさか?…」
男がそう呟くと…
わたしは無言で、コクンと頷き、まだ握っていた手を…
ギュッと握り締める…
わたしたちは大人だ…
それも中年に差し掛かった大人の男と女なのだ…
もうそれ以上の言葉は…
「だけど…ここじゃ…」
イヤ…
これだけで十分であった…
「せ、責任を…責任取ってよ…」
「え?、責任て?…」
その言葉は無意識に出たのだ…
ただ、わたしは…
なぜか…
この男と…
まだ離れたくなかったのだ…
すると…
「あ、あのぉ…」
映画館のエントランスホールに出てから、男は問うてきた…
その目は、反省と、焦燥感と、後悔と…
そして戸惑いの色を表していた。
「ゆ、許しては…もらえませんか?」
すると男はそう言ってきたのだ。
「え…」
そしてこの時わたしは、その男の言葉でハッと我に還ったのである。
え、いや違う…
「ほ、本当にすいませんでした…」
いや違う、わたしは責めている訳じゃない…
「あ、い、いや、あ、いえ…」
今度はわたしがしどろもどろになってしまう…
「だって…」
すると男には…
戸惑いの表情が強く現れてきていた。
そして反面わたしは秘かに、さっきまでの脚を触られていた時の昂ぶりが蘇っていたのだ…
いや、この昂ぶりは…
「あ、ぁ、そんなに謝らないでください…」
「え?…」
今度は男が戸惑いの声を上げてくる。
「わ、わたしは、べ、別に…そ、そのぉ…お、怒っている…わけじゃ…」
この昂ぶりは…
欲情…
「え、だ、だって、アナタは…責任をって?…」
「あ…は、はい、だから…」
たから、その責任て…
それは…
この…
欲情の…
わたしはそんな想いを目に込めて、顔を上げ、男を見つめた。
「え、あ、あっ…」
多分、わたしのその目は…
濡れて…
淫靡な…
誰にでも分かる様な…
淫らな…
欲情の輝きを…
放っていたのだと思う…
「え、あ、ま、まさか…」
そしてそんなわたしの淫らな欲情の想いは…
その男に…
伝わったみたいだ…
「え、ま、まさか?…」
男がそう呟くと…
わたしは無言で、コクンと頷き、まだ握っていた手を…
ギュッと握り締める…
わたしたちは大人だ…
それも中年に差し掛かった大人の男と女なのだ…
もうそれ以上の言葉は…
「だけど…ここじゃ…」
イヤ…
これだけで十分であった…