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人妻の愁い(憂い)
第4章 パートタイムラブ…
 ⑧

「あ、アナタの、悠里さんの…
 美しい脚を見た瞬間に、我慢出来なくなっちゃって…
 つい…」
 そして、わたしの脚を、ストッキングを穿いたままの太腿を舐めながら…
 そう囁いてきたのだ。


「いつもこんな事なんて、絶対にしていないですからっ」

 アナタが…

 悠里さんが隣にいたから…

 と…

 そう、甘い言葉を…

 心が震えるような、甘い言い訳を囁いてきた。

 
 その甘い囁きは…

 半年に至るわたしのセックスレスな…

 セックスに飢えた…

 寂しい心とカラダに…

 染み込んでくる…


「はぁんっ…あ、い、いや…」

 そして祐也さんの顔が、舌先が、ぐっしょりと下着からストッキングまでを濡らしている…
 股間を舐めてきたのだ。

「あっ、んっ、そ、そんな、や、いやぁ…」

 だが…

 イヤでは無かった…

 むしろ、激しく昂ぶり、疼かせていた。


 いつも…

 いつも夫は…

 いや、以前は、ううん、セックスレスの以前から…

 必ずシャワーで身を清め…

 カタチだけの愛撫での、淡白なセックス…

 でも子供が出来ないから…

 妊娠しないから…

 わたしのせいだからと思いながら我慢をし…
 足らない分は、こっそりと一人自らを慰めてきていたのだ。


 だけど、本当は…

 本音は…

 こんな勢いや、成り行きでの…

 シャワーなんて無く、無しで…

 そう、昔の…

 学生時代の…

 昔の、過去の男達との様な…

 荒々しいセックスがしたかったのだ…

 いや、せめて…

 たまにでよいから…

 そんなセックスを求めていたのだ…

 だから…

 荒々しくされれば、されるほどに…

「あっ、そ、そんなぁっ…」

 ビリビリビリ…

 祐也さんはストッキングの股間部を、指先を使って破いてきたのだ…

「あぁん、や、んっ…」

 この荒々しさに…

 燃えて…

 昂ぶって…

 激しく疼いてしまっていた…


 そう…

 わたしは、こんなワイルドで、荒々しいセックスを…

 求めていたのだ…

 して欲しかったんだ…




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