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淫魔の宿へようこそ
第6章 ニコル
彼女の腹の下で体内を蹂躙している自身の肉はこれ以上ない程堅く膨れ、けれどそうなればなるにつれ、熟れた膣肉は搾り取らんとばかりにきつくしごきあげて彼を外に出すのを許さないのです。
「あ…っ、出、る……っ!」
小さく呻くようなドルードの掠れ声の後で
どくっ…どく、どくりっ……
膣穴の奥深くに大量の白濁が迸りました。
どくっ……どく……
ニコルはそれを受け止めきれないとばかりに首を激しく横に振りますが、吐精のさ中でドルードは夢中でニコルの唇を奪います。
するとそれを返すニコルの動きは苦しげで覚束ないながらも、何かに必死にすがろうとでもするようにドルードの肩や背中にしがみつきました。
……その際に、ドルードの首筋の肌がぞくっと粟立ち、行為にのめり込んでいた彼ははっとして、ニコルの両腕をつかんで引き離してしまいました。
(い、いつ、から……?)
彼の頭がようやく正気に戻りつつありました。
人間界に来て、ドルードは女性を抱くこともありました。
ある時は単に欲の処理のために、ここで生きにくくなるような相手の懐疑を逸らすために、あるいは相手の誘いを拒むだけの理由が思い付かなかった時に。
けれどもまるで身も心も一つに溶け合ってしまいそうな……こんな想いを彼は遠い昔に経験した覚えがありました。
「………セシ…リア?」
二人は浅く早い息をついたまま、長い間見詰め合っていましたが、先にニコルが何かに気付いたかのようにどんどん顔が赤く染まっていきます。
「あ、わ……私…」
ドルードは呆然とした表情でニコルを食い入るように見入っていました。
困った時に首を左側に傾げる、その仕草は確かに彼の最愛の人のものです。
「ご、ごめんなさい……っ!」
あまりにも驚いてしまっていたドルードは、素早くシーツを体に巻き付け部屋を出て行ったニコルの、その後を追うことさえ出来なかったのでした。