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淫魔の宿へようこそ
第6章 ニコル
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ドルードがこうなったのはあの夜の後……つまり、彼とニコルが初めてベッドを共にした晩のことです。
ニコルの夢の中でドルードが跪いていた頭蓋骨のちょうど向こう側。
腕を組んで立っていたのはスラリとした体型のとても綺麗な女の子でした。
『貴女をここへ呼んだのは私よ。 見ての通り、私はこんな姿なの。 生き返ることなんて無理だってとっくに分かってるくせに、この未練がましい男が私を離してくれなくってずっと困ってたのよ』
彼女はドルードの背中を見下ろしていました。
その際に銀糸の長い髪が揺れ、つい目を奪われてしまいますが、ドルードはそんな彼女に気付いていないようでした。
『なぜ貴女かって? そんなこと知らないわ。 ただニコル、私の精神体と貴女はとても波長が合うみたいね。 私は貴女の中で眠ることにする』