この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淫魔の宿へようこそ
第6章 ニコル



「その接尾語どうにかならない? お前達は少し休んでなよ」

クスクス笑いながら厨房に入ってきたドルードが手を洗い、エプロンを身に着けました。

エビル達がぴょん、ぴょんと彼の両肩に止まって休憩します。

こんな彼は久し振りで新鮮でした。

というよりも、ある意味以前より親しくなって「ニコル」として扱ってくれている。 それが彼女にはとても嬉しく思えました。

「では私はホイップクリームを混ぜますね」

「……ん」

カシャカシャと音を立てて混ぜ、クリームを泡立てていきます。

……小さな頃から仲の良い両親がこうやって厨房を切り盛りする姿を見てきたニコルにとって、こんな光景は夢のようでした。

「嬉しそうだね、ニコル?」

いつか自分も好きな人が夫となり、家族でお店が出来たらどんなにか。 そう夢に描いていた自分にとって儚くも幸せなひと時です。

「はい! ドルードさんには感謝」

と、言いかけ、ニコルのすぐ背後にひたとドルードの体があることに気付きました。

(え……っ?)


「不思議だよね。 あんなにサラサラしてた物がこんな風に濃厚そうなクリームに変わるのって」

ごく普通の会話です。
ただし耳に口が付きそうなほどの距離で低く鼓膜に響いてくる、彼の声音は昼間のドルードではなく。

「……あ、あの。 ドルード…さ」



/95ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ