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淫魔の宿へようこそ
第7章 背徳を覆う淫魔の愉悦

***

その約半刻後。

同じ場所で今度はティーテーブルを挟みドルードとニコルが話していました。


「……でさ、セシリア。 二人でいつも水浴びにしてたレジーネの泉って覚えてる? もうあれ、無くなっちゃったみたいなんだよね」

「あんな大きな泉がですか?」

「うん。 何でもさ、こっちに来てすぐに干ばつがあって枯れたらしいよ。 たったの百年しか経ってないのにね」

セシリアの一部が自分にあるからとしか説明のしようがありませんが。
ドルードが話すことについて、ニコルは自分自身が行ったことがないことでも、彼に関することにだけは薄っすらとですが、記憶がありました。


そこではまだ幼いドルードが無邪気に水遊びをしていて、意地悪で水を浴びせかけられた自分はドルードに怒っていたりするのです。
少し年月が経ち、水際の枝に絡まった髪をほどいてくれた彼。
そこからまた歳を取り、今のドルードの姿になった自分たちは恋人同士として水辺で抱き合っていました。

『君は悪魔というより水の精みたいだよね』

濡れた自分の髪を掬い、そんなことをしげしげと言ってくるドルードは眩しそうに自分を見つめていました。



そこまで思い出したニコルは自分の胸が刺されたように痛むのを感じます。




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