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千一夜
第15章 第三夜 春の雪 ⑤
 草加の妻が風呂から上がり寝室に入ってきた。寝室にはシングルベッドが二つ。草加の妻の短い髪はもうドライヤーで乾かされいた。草加の妻は無言で自分のベッドに入り込んだ。
「そっちに行っていい?」
 草加は妻にそう訊ねた。
「疲れてるんですけど」
 草加の妻は草加に背を向けてそう言った。
「ダメ?」
「そう言えば話があるとか、何なの?」
 草加の妻は草加の方を向いた。草加は自分のベッドに座った。
 草加は妻に訊ねることより、自分が体験した(夢に見た?)話を始めることにした。
 ○○岳登山中にホワイトアウトにあい、命からがら避難小屋に辿り着いたこと。そしてその避難小屋で沖野マリアという女と出会ったこと。沖野マリアは自分と同じ二十九で登山が初心者だったこと。ホットチョコレートやインスタントラーメン、そしてウイスキーのお湯割りを一緒に飲んだこと。一人用の寝袋がいつの間にか二人用になっていて、その寝袋の中で二人で休もうとしたこと。沖野から執拗に爆乳攻撃を受けていたこと。どうしても沖野の巨乳を揉みたかったので沖野に頼んだら、交換条件としてちんぽを見せろと言われたこと。ちんぽを見た沖野は「合格」と言ったこと(ここで草加の妻が笑う)。沖野のおっぱいを登山シャツ越しに触ったこと。沖野は生乳を見せてくれたこと。そしてその沖野の生乳に飛び掛かろうとしたら、沖野から右ストレートを顔面に食らったこと。そして……。
「夢の中でもエロ隼太はエロ隼太だったんだ」
「エロ隼太……」
「一つだけお願いしたいんだけどいい?」
「どうぞ」
「良太の前で私のおっぱい触るの止めてください。良太が真似するのよエロ隼太の」
「真似って、おっぱい触ること?」
「そう」
「誰のおっぱい?」
「私のおっぱいに決まってるでしょ」
「あのガキが君のおっぱい触るの?」
「そう」
「あのガキ、ただじゃあ済まさん!」
「あのガキって、あなたの子供なんですけど」
「俺の子供であっても君のおっぱいに触るなんて権利はない!絶対に許さん!」
「じゃあ止めてね」
「はい!止めます!でもここならいいでしょ」
 草加はそう言って妻のベッドに潜り込んだ。草加が妻の体を触ろうとしたそのとき。
「私から訊きたいことがあるんでしょ?」
「そうだけど」
「何でも質問してよ」
「わかったよ」
 訊きたいことが草加にはたくさんある。
 

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