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千一夜
第20章 第四夜 線状降水帯 ④
 回り灯篭がぐるぐる回転して、今日の出来事が伊藤の頭の中に映し出された。伊藤はその中からゆかりだけを探した。
 古いテクニクスのレコードプレーヤーが悪いわけではない。が、A面を針が回り終わるとアートテイタムが舞台のそでに隠れてしまう。完璧だった伊藤の時間に待ったがかかるとき。舌打ちをしたい気分だが、伊藤はぐっと我慢する。口元を歪めてしまうことはピアノの巨人に失礼だ。なぜなら彼は見事に演奏をしたのだから。
 伊藤は立ち上がり、レコードプレーヤーの元に向かった。ターンテーブルからレコードを取り上げる。今度はB面。伊藤は思案した。もう一度A面を聴くことにしよう。そうすればもう一度走馬灯が回り、そうなればもう一度ゆかりが現れる。どうしてもゆかりに会いたい。
 伊藤はA面に針を落とすことに決めた。曲はTea for Two。 白と黒の鍵盤の上をアートテイタムの指が暴れ馬のように飛び跳ねる。自分の選択に間違いはなかった。伊藤は口角を少し上げた。
 コルビジェに腰かける前にバーカウンターに行き、二杯目のブタントンゴールドをグラスに注いだ。ジャズにスコッチでは少し変だ。アルコール度数五十を超えるバーボンが一番似合う。
 音楽、酒、そして女(残念ながら今宵伊藤を慰める女はいないが)。至福の時間はこうして作らる。
 伊藤はグラスをテーブルに置いた。空いたその手で伊藤はズボンのベルトを外す。パンツの中に手を潜り込ませて勃起している肉棒を掴んだ。ゆかりを思い出す。エキゾチックでミステリアスな目。男を惑わす発育途上のスレンダーな体。
 ゆかりにキスをしたい。ブラジャーを外し、ほんのりと膨らんでいるゆかりの乳房にしゃぶりつきたい。パンティをさげてゆかりのま×こを弄る。
 伊藤はゆかりのことだけ考えて自分の肉棒をしごき始めた。こんな時間でも、呼べば何人かの女は自分のところにのこのこやってくる。そんな女たちを抱くよりも、ゆかりの裸を想像しながら右手を動かすのがいい。
 いつの間にかゆかりは伊藤のとても深いところに侵入していた。そしてゆかりがどんどん大きくなっていた。
 マスターベーションなんて何十年ぶりだろうか。伊藤は想像の中のゆかりの顔目掛けて精液を放出した。その様子を冷たい目で見ている女が一人いた。
 はるか、お前は僕の自慰行為ですら許してくれないのか。伊藤ははるかにそう言った。
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