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千一夜
第20章 第四夜 線状降水帯 ④
 伊藤は、燈の中にいる売れない役者に嫉妬した。売れない役者なんて役者ではない。伊藤は一度だけ見た燈の彼氏の舞台を思い出した。つまらない劇に才能のない役者たち。彼らは間違いなく売れない役者を生涯続けることになるだろう(もちろんギブアップするやつもいる)。
 確かに燈の彼氏は背も高くて、いわゆるイケメンと呼ばれる部類に入る。でも、それだけの男だ。売れない役者なんてすぐにやめて、女を騙すためにホストにでもなれば今よりも数倍、いや数十倍稼ぐことができるのではないだろうか。
 伊藤はどこかの現場で燈の彼氏に会ったら(そんなことは間違いなくない)、そう勧めてやろうかと考えた。
 嫉妬は男の欲望の糧、具体的には性欲を刺激する。燈の体をたっぷり愉しむ。少しの間、燈の彼氏から燈を借りる。借りた女をどうしようが自由だ。思う存分燈の体を堪能する。伊藤の腰が激しく動き始めた。
「あっ、ダメ」
 伊藤と燈はお互い立ったまま繋がっている。伊藤は燈のま×こを突きあげるようにしてピストン運動を繰り返している。燈のま×こを突きながら、伊藤は燈の両手を持ち上げて燈の脇の下に顔を埋めた。
 燈の脇の下の匂いを嗅ぎ、そして舐めた。「ダメダメダメ」と燈は叫び続けた。もちろん伊藤には許す気など微塵もない。
 若い女の匂い、燈の匂いが伊藤の鼻孔を通る。
「いっちゃうからもうやめて、先生、もダメ!」
 伊藤に燈の声など届かない。思い浮かぶのは燈の心から離れない売れない役者の顔。
 少なくとも今自分はあのイケメン野郎に勝っている。あの男の女、燈の中に肉棒を挿し込んでいる。そして肉棒は燈の膣圧を感じている。ま×この締りのいい燈をいただいている。伊藤はそう思って満足した。
 勝利者は自分だ。今ここで燈の体をたっぷり堪能している自分こそ燈に相応しい男だ。伊藤は燈のま×こを突きながらそう思った。
「ううう、うっ、いっちゃうからダメ!」
 伊藤は燈の乳房を揉みながら燈の乳首をしゃぶる。燈の乳首を味わう。燈の乳首の味。伊藤の口中に広がるそれは甘いとか苦いとかではなく、燈そのものの味。
「先生、ちょっとダメ、先生、ダメだから、先生激しすぎる。ダメダメ!」
 伊藤は特別に激しくしているつもりはない。伊藤は自分の中から湧いてくる欲望に正直になっているだけなのだ。燈はあのくそ役者の女。その女を貪っているに過ぎない。
 
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