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千一夜
第21章 第四夜 線状降水帯 ⑤
 伊藤の馴染みの店に入り、二人で寿司をつまんだ。相変わらず燈はどんなネタも美味しそうに食べた。その様子を伊藤は酒ではなくお茶を啜りながら見ていた。
 寿司を食べ終わり、伊藤と燈はアストンマーティンで葉山に向かった。途中鎌倉で燈が行きたいと言ったカフェに寄った。燈の好物は寿司だけではなかった。頼んだスイーツをペロリと平らげると、燈は別のスイーツのおかわりをした。
 世の中にはどんなに食べても太らないという人間がいる。伊藤は温かいコーヒーを口に運びながら、燈を見てそれを確信した。
 鎌倉を出る前に、伊藤は葉山の海辺のホテルに電話をして夕食の予約をした。休日なので予約は難しいかと思ったが、キャンセルが出たとかでレストランの席をなんとか確保することができた。
 夕食後、ホテルにそのまま泊まって燈と交わることも伊藤は考えたが、香苗の顔が頭に浮かんだ。香苗の言葉はいつも本気だ。香苗を怒らせることは伊藤にはできない。食事を済ますと二人は伊藤の別荘に向かった。
 別荘に戻ると伊藤と燈は二人でシャワーを浴びた。二人でシャワーを浴びても、浴室は十分広い(もちろん高級ホテルの露天風呂には叶わない)。
 シャワー浴びた二人が二階に上がる。部屋に入ると伊藤はメロウコーンをショットグラスに注いだ。燈が同じものを同じものを飲みたいと言ったので燈にもメロウコーンを出した。
 一口飲んで燈は「何ですかこれ」と言って顔をしかめた。どうやら癖のあるコーンウイスキーは燈の口に合わなかったらしい。
 仕方がないので、伊藤は燈のためにラフロイグを使ってハイボールを作った。今度は「これめちゃくちゃ美味しいです」と言って燈はそれを二口喉に流した。二
 アルコールの入った二人は抱き合ってキスをした。伊藤は燈を抱いたまま、燈をベッドに押し倒した。燈の乳房を揉んでま×こに手を伸ばす。燈の肌の匂いとメロウコーンの余韻が絶妙に交じり合った。明日の朝、燈を香苗に届けなければいけない。しばらくは燈を抱くことができなくなる。香苗は自分にも燈にも厳しい女だ。伊藤にはそれがわかっていた。だから伊藤は何度も何度も燈を激しく抱いた。燈の中に自分の記憶を残すために、伊藤は燈を犯し続けた。
 そしていつの間にか伊藤も燈も眠りに落ちていった。その様子を冷たい目でずっと見ていた女がいた。伊藤はもう諦めた。見たければ見ろ、と。
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