この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
千一夜
第22章 第四夜 線状降水帯 ⑥
 ベッドでも希は伊藤を十分に満足させた。
 ベッドの上で大の字になった伊藤の上になって、希は伊藤の乳首を舐めながらもう一つの乳首を弄った。伊藤は目を瞑って希の舌と指の動きを愉しんだ。
「やっぱり誰かに教わったんだろ」
 伊藤は快楽の中で希にそう言った。
「研究したんです」
「研究?」
「そう、研究」
「どういう研究だ?」
「アダルトビデオを見てセクシー女優さんのテクニックを研究しました」
「なるほど。これは研究の成果というわけだな」
「セクシー女優さんはやっぱりうまいです」
「だろうな」
「パパはセクシー女優さんとエッチしたこことがありますか?」
「ある」
 伊藤は胡麻化さずに即答した。
「パパとエッチしたセクシー女優って誰ですか?」
「それは秘密さ」
「松原さん経由の?」
「まぁな」
 一年くらい前のことだ。伊藤は松原から紹介されたセクシー女優と契約して一月過ごした。四十を少しだけ超えた業界では有名なセクシー女優だった。体は豊満でいい女だった。
 体が豊満でいい女は、ベッドの中でも卑猥な技で伊藤をいかせ続けた。犯るだけの女としては最高だったが、伊藤は一月でそのセクシー女優と契約を更新しなかった。
 理由は実に簡単だ。一緒に暮らし、日が経つにつれて歳が近い伊藤とその女優の会話が夫婦のようになっていったのだ。伊藤が求める女は、ベッドの中で最上級の奉仕をしてくれる女であって、妻のような女ではない。
 だがそのセクシー女優は伊藤を離さなかった。半年に一度、伊藤はそのセクシー女優と旅に出かける。そして旅先で伊藤はそのセクシー女優から世の男どもがうらやむようなサービスを受けるのだ。
 けれど問題が全くないわけではない。有名なセクシー女優は、顔が世の男たちに知られている(多くの男たちがお世話になっただろう)。大きなサングラスをして目元を隠しても、厭らしい体は世の男たちの目から逃れることができない。何度か振り返られたことがあったが、ありがたいことにセクシー女優と一緒にいる伊藤に男たちの目がやってくることはなかった。男たちの目がついでに伊藤に向けられても伊藤は有名人ではない。よほどの業界通の人間でない限り、セクシー女優と一緒にいる伊藤は一般人と変わらなかった(業界人と一般人の境目は定かではないが)。
/354ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ