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千一夜
第3章 第一夜 三白眼の娘 ③
驚いた表情には見えない。かと言って深く考えている風でもない。涼子はそんな顔をして黒川を見た。
「わかりました」
薄っすら笑いを浮かべて涼子は黒川にそう返事をした。
「ふん」
この女は本当に雌犬だと黒川は思った。
ところが、この黒川の提案に必死に抵抗したのは幸恵だった。「絶対に嫌だ、無理」そう言って幸恵は黒川を困らせた。
幸恵の前に黒川がいろいろな褒美をぶら下げても、幸恵はなかなか黒川の提案を受け入れない。中×生の幸恵にはブランド品はまだ早く、ベンツを買ってやると言っても、そもそも幸恵には免許がない。黒川が困り果てたとき、幸恵に変化が見られた。幸恵はある条件を付けて黒川にこう言ったのだ。「やってみてもいいかな」このチャンスを逃してはいけないと黒川は思った。その夜、黒川は涼子を黒川と幸恵の部屋に呼んだ。
黒川と幸恵が暮らす部屋には、某高級ホテルに納入されているキングサイズのベッドが二つ、ジョイントされている状態で置かれている。
キングサイズのベッドが二つあるにもかかわらず、黒川と幸恵は一つのベッドで普段は寝ている。幸恵は毎晩黒川に抱かれて寝ている。黒川は幸恵の体が放散する若い匂いの中で眠りにつきたい。だから幸恵と離れて眠ることなどできなかったのだ。
ドアが叩く音がした。
「入れ」
黒川はドアの向こうにいる涼子にそう言った。黒川と幸恵はベッドの上ですでに全裸で抱き合っている。
パジャマ姿の涼子が部屋に入ってきた。涼子が真っ先に目を向けたのは全裸の黒川ではなく、黒川に抱かれている幸恵だった。黒川は涼子の目を追っていた。やはり母親なんだな、と黒川は思った。
「涼子さん脱いでよ」
幸恵が母親にそう命令した。黒川は母親に対する幸恵のそういう態度に関心がない。
幸恵がパジャマの上と下を脱いだ。紫のブラジャーを外すとき、黒川と幸恵に背を向けたので「何隠してんのよ、バカ」と幸恵が母親に向かって言った。
涼子がブラとショーツを取った。四十路の割には体の線が崩れていない。一番驚いたのは、涼子は幸恵と違い胸が大きかった。巨乳と言っていいだろう。たわわな巨乳がほんの少し厭らしく垂れている。地球の重力に戦いを挑むことを諦めたふっくらした乳房だったが、黒川にとっては逆にそれが新鮮だった。はち切れそうな胸は今まで数えきれないくらいに愉しんできた。
「わかりました」
薄っすら笑いを浮かべて涼子は黒川にそう返事をした。
「ふん」
この女は本当に雌犬だと黒川は思った。
ところが、この黒川の提案に必死に抵抗したのは幸恵だった。「絶対に嫌だ、無理」そう言って幸恵は黒川を困らせた。
幸恵の前に黒川がいろいろな褒美をぶら下げても、幸恵はなかなか黒川の提案を受け入れない。中×生の幸恵にはブランド品はまだ早く、ベンツを買ってやると言っても、そもそも幸恵には免許がない。黒川が困り果てたとき、幸恵に変化が見られた。幸恵はある条件を付けて黒川にこう言ったのだ。「やってみてもいいかな」このチャンスを逃してはいけないと黒川は思った。その夜、黒川は涼子を黒川と幸恵の部屋に呼んだ。
黒川と幸恵が暮らす部屋には、某高級ホテルに納入されているキングサイズのベッドが二つ、ジョイントされている状態で置かれている。
キングサイズのベッドが二つあるにもかかわらず、黒川と幸恵は一つのベッドで普段は寝ている。幸恵は毎晩黒川に抱かれて寝ている。黒川は幸恵の体が放散する若い匂いの中で眠りにつきたい。だから幸恵と離れて眠ることなどできなかったのだ。
ドアが叩く音がした。
「入れ」
黒川はドアの向こうにいる涼子にそう言った。黒川と幸恵はベッドの上ですでに全裸で抱き合っている。
パジャマ姿の涼子が部屋に入ってきた。涼子が真っ先に目を向けたのは全裸の黒川ではなく、黒川に抱かれている幸恵だった。黒川は涼子の目を追っていた。やはり母親なんだな、と黒川は思った。
「涼子さん脱いでよ」
幸恵が母親にそう命令した。黒川は母親に対する幸恵のそういう態度に関心がない。
幸恵がパジャマの上と下を脱いだ。紫のブラジャーを外すとき、黒川と幸恵に背を向けたので「何隠してんのよ、バカ」と幸恵が母親に向かって言った。
涼子がブラとショーツを取った。四十路の割には体の線が崩れていない。一番驚いたのは、涼子は幸恵と違い胸が大きかった。巨乳と言っていいだろう。たわわな巨乳がほんの少し厭らしく垂れている。地球の重力に戦いを挑むことを諦めたふっくらした乳房だったが、黒川にとっては逆にそれが新鮮だった。はち切れそうな胸は今まで数えきれないくらいに愉しんできた。