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千一夜
第23章 第四夜 線状降水帯  ⑦
 伊藤は都会の夜景に興味などない。ただ、これからルナを抱くとなると、見慣れた夜の街が違って見える。
 いつもなら伊藤は窓の近くのソファに座って、メーカーズマークのブラックトップをストレートで飲む。グラスを口に運びながら、向かいのソファに腰かけているルナを舐め回すようにして見る。獲物は逃げない。だからいつもの伊藤には余裕がたっぷりある。
 それからベッドに行くのでは何だかつまらない。もっともっとルナを愉しむ。だから伊藤はルナを手招きして呼ぶ。自分の膝の上にルナを乗せる。するとルナがまとっている香水が伊藤の鼻孔をくすぐる。伊藤はその奥に潜むルナの体臭と共に香りを愉しむ。
 ルナに軽くキスをする。そして伊藤は舌をルナの口の中に入れる。伊藤とルナの舌が絡み合う。伊藤の手は服の上からルナの大きな胸を弄る。やがてその手はルナの服の下に潜り込んでいく。ブラジャーの下に到達した伊藤の手は、ルナの乳首に伸びて行き、親指と人差し指でコリコリしたルナの乳首を摘まむ。ベッドに行かなくても、二人はたっぷりと互いの体を弄り合いながら愉しむ。
 そしていつもの伊藤は、ルナの体を味わいながら希のことを思う。二人ともいい女だ。それに二人ともいい体をしている。いい女で、いい体をしていても、二人は微妙に違う。伊藤は希を抱きながら、ルナの体を貪りながらいつも二人を比較している。
 伊藤は希とルナを十分堪能する。つまりそれば希とルナが伊藤を満足させているということだ。
 ところが希の体に触れることができなくなってしまった伊藤には、いつもの余裕などどこを探してもない。伊藤はルナを部屋に押し込むと、服を着たままのルナに飛び付いた。
 伊藤はルナを強く抱きしめてルナの口を自分の口で塞いだ。理性が失われた左右の手で伊藤は激しくルナの胸を揉んだ。大きくて柔らかなルナの胸を揉むたびに伊藤の息は乱れた。呼吸が整わなくても伊藤はルナの体を貪ることを止めない。伊藤は女に飢えていた。
 女に飢えていたからと言って、誰でもいいというわけではない。伊藤が抱く女は希でありルナであった。残念ながら燈を抱くことができなくなった。香苗との約束がある。もし香苗を裏切れば、香苗は倍にしてそれを伊藤に向けて返す。伊藤は香苗という女を知っている。香苗を相手にギャンブルはできない。
 そう言えば伊藤にはもう一人の女がいた。
 
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