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千一夜
第24章 第四夜 線状降水帯 ⑧

「知らなかったよ」
「何を?」
「橘がこんなにスケベだったなんて知らなかった」
「伊藤君のバカ」
橘裕子は、自分の中で果てた伊藤の肉棒をぎゅっと握ってそう言った。
「痛っ! 橘、男のそれはめちゃくちゃデリケートにできている。二回目ができなくなったらどうしてくれる」
「私は知っていたわよ」
「何を?」
「伊藤君がエッチだっていうこと」
「スケベで結構。男はみんなスケベだ。いい女といつもやりたいと思っている」
「いい女?」
「そう、いい女」
「私なんかもうおばさんなんだけど」
「橘、橘がそう言うと僕はおじさんになるんだ。やめてくれよ」
「そうね、ふふふ」
「まぁ、僕なんてもうおじさんだけどな」
「ふふふ」
裕子は伊藤の胸に顔を埋めて笑った。
「橘、一つ訊いてもいいか?」
「何?」
「お前はどうしてあのとき生徒会の会長選挙に出なかったんだ?」
「ふふふ」
「何が可笑しいんだ?」
「私ね、伊藤君からお前って呼ばれるの好きだったの。笑ってごめんなさい」
「ふん」
「理由なんて簡単。私には伊藤君のようなカリスマ性がなかったわ。それに生徒会長になろうなんて思わなかったもん」
「でも副会長には立候補しただろ?」
「ふふふ、今だから言うね。私、伊藤君のことが好きだった。だから一秒でも長く伊藤君と過ごしたかったの、できれば二人っきりでね」
「まじか、知らなかったよ」
「そういうところ伊藤君は鈍感」
「そうだな。僕はダメダメで鈍感な男だ」
「私、ダメダメで鈍感な男が好きなの」
「ダメダメで鈍感な男はおっぱいが大好きなんだ」
伊藤はそう言って大きいが垂れ気味の裕子の巨胸を揉んだ。
「伊藤君のエッチ」
「橘もな」
「ふふふ」
「橘、もう一つ訊いていいか?」
伊藤と裕子の目が合った。
「何?」
「僕が生徒会長だったとき、学校はおもしろかったか?」
「ふふふ」
「笑うなよ。僕は真面目に訊ねているんだ」
「ごめんなさい。伊藤君、いいこと教えてあげるわ」
「いいこと?」
「そう、いいこと」
「何だよ、いいことって?」
「私、会社を上場させた経営者のお手伝いをいくつかさせてもらったけど。上場させることができた経営者には共通したところがあるの」
「僕にもそんなのがあるのか?」
「もちろん。だから伊藤君は会社を大きくさせることができたのよ」
「何だよそれ」
「それはね……」
「何を?」
「橘がこんなにスケベだったなんて知らなかった」
「伊藤君のバカ」
橘裕子は、自分の中で果てた伊藤の肉棒をぎゅっと握ってそう言った。
「痛っ! 橘、男のそれはめちゃくちゃデリケートにできている。二回目ができなくなったらどうしてくれる」
「私は知っていたわよ」
「何を?」
「伊藤君がエッチだっていうこと」
「スケベで結構。男はみんなスケベだ。いい女といつもやりたいと思っている」
「いい女?」
「そう、いい女」
「私なんかもうおばさんなんだけど」
「橘、橘がそう言うと僕はおじさんになるんだ。やめてくれよ」
「そうね、ふふふ」
「まぁ、僕なんてもうおじさんだけどな」
「ふふふ」
裕子は伊藤の胸に顔を埋めて笑った。
「橘、一つ訊いてもいいか?」
「何?」
「お前はどうしてあのとき生徒会の会長選挙に出なかったんだ?」
「ふふふ」
「何が可笑しいんだ?」
「私ね、伊藤君からお前って呼ばれるの好きだったの。笑ってごめんなさい」
「ふん」
「理由なんて簡単。私には伊藤君のようなカリスマ性がなかったわ。それに生徒会長になろうなんて思わなかったもん」
「でも副会長には立候補しただろ?」
「ふふふ、今だから言うね。私、伊藤君のことが好きだった。だから一秒でも長く伊藤君と過ごしたかったの、できれば二人っきりでね」
「まじか、知らなかったよ」
「そういうところ伊藤君は鈍感」
「そうだな。僕はダメダメで鈍感な男だ」
「私、ダメダメで鈍感な男が好きなの」
「ダメダメで鈍感な男はおっぱいが大好きなんだ」
伊藤はそう言って大きいが垂れ気味の裕子の巨胸を揉んだ。
「伊藤君のエッチ」
「橘もな」
「ふふふ」
「橘、もう一つ訊いていいか?」
伊藤と裕子の目が合った。
「何?」
「僕が生徒会長だったとき、学校はおもしろかったか?」
「ふふふ」
「笑うなよ。僕は真面目に訊ねているんだ」
「ごめんなさい。伊藤君、いいこと教えてあげるわ」
「いいこと?」
「そう、いいこと」
「何だよ、いいことって?」
「私、会社を上場させた経営者のお手伝いをいくつかさせてもらったけど。上場させることができた経営者には共通したところがあるの」
「僕にもそんなのがあるのか?」
「もちろん。だから伊藤君は会社を大きくさせることができたのよ」
「何だよそれ」
「それはね……」

