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千一夜
第24章 第四夜 線状降水帯 ⑧

「伊藤君なら私の願いを必ず叶えてくれるわ」
裕子はそう話し始めた。
「橘、何度も言うがそこは男にとってとてもデリケートな部分なんだ。扱いはもう少し丁寧にしてくれ」
「ふふふ、わかったわ」
裕子は硬さを取りもどぞうとしている伊藤の肉棒を優しくしごいた。
「それで条件は?」
「月に一度私と食事をしてほしい。もちろん二人きりで」
「そんなんでいいのか?」
「会長、話は最後まで聞きなさい」
「了解だ、副会長」
「そして一年に一度私と旅行をしてほしい。国内でも海外でも伊藤君の選んだところならどこでもいいわ。でも少しだけ私のことを気にかけて、お願いだから。一週間、できれば二週間くらい伊藤君を独り占めにしたいの。もちろんその間、他の女のことなんて考えないでほしい。私だけ、私だけの伊藤君でいてほしい。条件はそれだけよ」
「……」
「ダメ?」
「橘、それじゃあお前には何のメリットもない。もっと僕を困らせるようなことを言えよ」
「伊藤君を困らせたら伊藤君は私から離れていく、それだけは嫌なの」
「お前を捨てるようなバカな男はお前の旦那だけだ」
「伊藤君。正確に言ってよね。見境なく浮気しまくる男とはもうとっくに別れているわ。私の人生の中で最初で最大の汚点。思い出したくもないわ」
橘裕子は東大を卒業すると財務省に入省した。入省するとすぐにアメリカの大学に留学した。入省後の留学は異例のことであった。そしてその留学先の大学でアメリカ人の男と知り合った。
結婚は知り合ってから一年後、裕子はアメリカの投資銀行に転職した。
しかし裕子とアメリカ人の男の結婚生活は長くなかった。結婚して一年ももたずに二人は別れた。離婚の原因は裕子の夫の浮気だった。
銀行を退職しアメリカを離れた裕子は、日本に戻って今の証券会社に勤め始めた。
「橘」
「何?」
「お前の旦那はどうだった?」
「最低。伊藤君だけはそんなこと言わないと思っていたのに」
裕子は伊藤が何を訊ねようとしているのがわかった。
「仕方ないじゃないか。男だったらここはスルー出来ないね。こんないい女を橘の旦那だった男がどうやって愉しんだのか、僕はどうしても知りたい」
伊藤は裕子の乳房を揉み、そして乳首を摘まんだ。
「聞きたい?」
「もちろん」
「だったらもう一回お願いね」
伊藤の肉棒をしごく裕子の手の動きが速くなった。
「当たり前だ」
裕子はそう話し始めた。
「橘、何度も言うがそこは男にとってとてもデリケートな部分なんだ。扱いはもう少し丁寧にしてくれ」
「ふふふ、わかったわ」
裕子は硬さを取りもどぞうとしている伊藤の肉棒を優しくしごいた。
「それで条件は?」
「月に一度私と食事をしてほしい。もちろん二人きりで」
「そんなんでいいのか?」
「会長、話は最後まで聞きなさい」
「了解だ、副会長」
「そして一年に一度私と旅行をしてほしい。国内でも海外でも伊藤君の選んだところならどこでもいいわ。でも少しだけ私のことを気にかけて、お願いだから。一週間、できれば二週間くらい伊藤君を独り占めにしたいの。もちろんその間、他の女のことなんて考えないでほしい。私だけ、私だけの伊藤君でいてほしい。条件はそれだけよ」
「……」
「ダメ?」
「橘、それじゃあお前には何のメリットもない。もっと僕を困らせるようなことを言えよ」
「伊藤君を困らせたら伊藤君は私から離れていく、それだけは嫌なの」
「お前を捨てるようなバカな男はお前の旦那だけだ」
「伊藤君。正確に言ってよね。見境なく浮気しまくる男とはもうとっくに別れているわ。私の人生の中で最初で最大の汚点。思い出したくもないわ」
橘裕子は東大を卒業すると財務省に入省した。入省するとすぐにアメリカの大学に留学した。入省後の留学は異例のことであった。そしてその留学先の大学でアメリカ人の男と知り合った。
結婚は知り合ってから一年後、裕子はアメリカの投資銀行に転職した。
しかし裕子とアメリカ人の男の結婚生活は長くなかった。結婚して一年ももたずに二人は別れた。離婚の原因は裕子の夫の浮気だった。
銀行を退職しアメリカを離れた裕子は、日本に戻って今の証券会社に勤め始めた。
「橘」
「何?」
「お前の旦那はどうだった?」
「最低。伊藤君だけはそんなこと言わないと思っていたのに」
裕子は伊藤が何を訊ねようとしているのがわかった。
「仕方ないじゃないか。男だったらここはスルー出来ないね。こんないい女を橘の旦那だった男がどうやって愉しんだのか、僕はどうしても知りたい」
伊藤は裕子の乳房を揉み、そして乳首を摘まんだ。
「聞きたい?」
「もちろん」
「だったらもう一回お願いね」
伊藤の肉棒をしごく裕子の手の動きが速くなった。
「当たり前だ」

