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千一夜
第25章 第四夜 線状降水帯 ⑨

裕子は伊藤の肉棒をいきなり頬張った。両手で伊藤の肉茎をギュギュと締めあげながら、口の中に収めた伊藤の肉棒の先を舐め回す。それをときおり強く吸ったりもした。
裕子の舌技、いや性技に伊藤は酔った。高校時代、学年順位一番を誰にも譲らなかった女の性がこれほどまで激しいことを伊藤は知らなかった。
間違いなく裕子を性的に育てたのは裕子の前夫だ。裕子の体の隅々に水と養分を与え耕し、そして成長させていったのは裕子の前の旦那。
伊藤はいきそうになるたびにそのことを思った。先ほどはそれほど感じなかったが、自分のペニスが裕子の前夫よりも小さいということが我慢ならなかった。
負けは怒りに変わり、やがてその怒りは虚しさに変化していった。女をたくさん抱いたからといってペニスは長くはならないし、太くもならない。裕子の前夫よりも小さいペニスを裕子は心の中で笑っているのではないか? 気付かれないように自分をバカにしているのではないか? 伊藤の心が猛烈に揺れた。
ところが伊藤は敢えてそれを裕子に訊ねたのだ。
「橘」
「……」
裕子の目だけが伊藤の顔に向かった。伊藤は顔を両手で覆っていた。
「橘、はっきり聞かせてくれ」
「……」
「橘、僕のペニスはお前の前の旦那よりも小さいのか?」
「……」
裕子の舌は止まらずに伊藤の肉棒を奉仕している。
「橘、頼む」
「いいわ」
裕子は伊藤が何を望んでいるのかわった。
「……」
裕子は伊藤の肉棒を掴んだまま、伊藤の耳元に口を当てた。
「伊藤君のおちんちん、前の夫より小さいわ。小さいなんて言うものじゃないわよ。前の夫のペニスと比べ物にならないくらい小さいの。ごめんなさね本当の事を言って、ふふふ」
裕子は初めて伊藤に対してアドバンテージを握った。もう少し伊藤を貶めるのも悪くない。伊藤は顔を覆ったまま何も言わない。
「夫と別れたことに後悔はないんだけど、一つだけ後悔していること、後悔しているものがあるの。伊藤君ならわかるわよね?」
「……」
「ねぇどうなのよ」
裕子は少しだけ凄んで見せた。
「ああわかる」
「言ってみて、私は何を後悔しているのか」
「あれだろ」
「あれって何よ? 会長、はっきり言いなさい。会長、男なんでしょ、ふふふ」
「ペニス」
「誰の?」
「橘の旦那のペニス」
「そうよ。あの長くて太くて硬いペニスだけは手放したくなかったわ」
裕子の舌技、いや性技に伊藤は酔った。高校時代、学年順位一番を誰にも譲らなかった女の性がこれほどまで激しいことを伊藤は知らなかった。
間違いなく裕子を性的に育てたのは裕子の前夫だ。裕子の体の隅々に水と養分を与え耕し、そして成長させていったのは裕子の前の旦那。
伊藤はいきそうになるたびにそのことを思った。先ほどはそれほど感じなかったが、自分のペニスが裕子の前夫よりも小さいということが我慢ならなかった。
負けは怒りに変わり、やがてその怒りは虚しさに変化していった。女をたくさん抱いたからといってペニスは長くはならないし、太くもならない。裕子の前夫よりも小さいペニスを裕子は心の中で笑っているのではないか? 気付かれないように自分をバカにしているのではないか? 伊藤の心が猛烈に揺れた。
ところが伊藤は敢えてそれを裕子に訊ねたのだ。
「橘」
「……」
裕子の目だけが伊藤の顔に向かった。伊藤は顔を両手で覆っていた。
「橘、はっきり聞かせてくれ」
「……」
「橘、僕のペニスはお前の前の旦那よりも小さいのか?」
「……」
裕子の舌は止まらずに伊藤の肉棒を奉仕している。
「橘、頼む」
「いいわ」
裕子は伊藤が何を望んでいるのかわった。
「……」
裕子は伊藤の肉棒を掴んだまま、伊藤の耳元に口を当てた。
「伊藤君のおちんちん、前の夫より小さいわ。小さいなんて言うものじゃないわよ。前の夫のペニスと比べ物にならないくらい小さいの。ごめんなさね本当の事を言って、ふふふ」
裕子は初めて伊藤に対してアドバンテージを握った。もう少し伊藤を貶めるのも悪くない。伊藤は顔を覆ったまま何も言わない。
「夫と別れたことに後悔はないんだけど、一つだけ後悔していること、後悔しているものがあるの。伊藤君ならわかるわよね?」
「……」
「ねぇどうなのよ」
裕子は少しだけ凄んで見せた。
「ああわかる」
「言ってみて、私は何を後悔しているのか」
「あれだろ」
「あれって何よ? 会長、はっきり言いなさい。会長、男なんでしょ、ふふふ」
「ペニス」
「誰の?」
「橘の旦那のペニス」
「そうよ。あの長くて太くて硬いペニスだけは手放したくなかったわ」

