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千一夜
第31章 第五夜 線状降水帯Ⅱ  ④
 港が見える横浜のクラシカルホテル。伊藤はユアの話を愉しむために枕元のナイトライトの光量を下げた。ほの暗い世界の中で、伊藤はユアを抱き寄せて髪の匂いを嗅いだ。高級な香りとユアの体から溢れてくる雌の匂いに、伊藤の頭の中がクラクラと揺れた。
 ユアは伊藤の肉棒を掴んで離さない。ユアの話が進むにつれて自分の肉棒が硬くなっていった。伊藤はそれを恥ずかしいとは思わなかった。嫉妬して何が悪い。ジェラシーは雄が持つ性欲の魂のようなものだ。自分の女の過去に伊藤は夢中になっていた。
「超ラッキーなんかじゃ済まないくらい、私は幸運だったと思います」
「それはつまり、幸運ではなかったという事例を君が知っているからだな?」
「そうです」
「幸運の反対語は不運。君はどんなことを知っているんだ?」
「業界のとっても深い闇の話」
「そんなことを僕に話してもいいのか?」
「私は、伊藤さんが口の堅い人間であることを知っています。それに私から聞いた話を誰かに話したところで、何かの役にたつことなんかありません。伊藤さんは無意味なことは絶対にしない」
「……」
 ユアがこれから話すことは、緘口令が敷かれているかもしれない。伊藤の胸が高鳴る。
「これを誰かに話しても私の命が狙われることはないでしょう。でもめちゃくちゃセンシティブな話なので、伊藤さんも私から聞いたらすぐに忘れてください」
「了解だ」
「アジアには現役、元を問わずに日本のセクシー女優を売買するアンダーグランドなマーケットがあります」
「マーケット!」
 伊藤は驚いた。
「ふふふ、黙って聞いてて」
「……」
「同じ話を繰り返すことになりますが、日本のセクシー女優は日本だけでなく海外でも人気があります。セクシー女優=アイドルです。アイドルに会いたい、そしてそのアイドルはセクシー女優。男たちはこう思いますよね、気に入ったセクシー女優と寝てみたいと」
「……」
 間違いなく自分もその中の一人だと伊藤は心の中で言った。
「マーケットの代表者はC国人だと聞いたことがあります。マーケットに参加している国はC国、香〇、マ〇オ、韓〇、シン○○ール、マ○○シア、イン○○シア、タ〇の八カ国」
「八カ国も!」
「伊藤さん、もう一度言いますね。日本のセクシー女優は人気があるんです。元であろうが現役であろうが、若くても熟女でも、日本のセクシー女優はアイドルなんです」
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