この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
千一夜
第31章 第五夜 線状降水帯Ⅱ  ④
「契約の中身をよくわからないままに彼女が向かった先はマ〇オでした。高級ホテルのスイートルームで、契約した男と最初三日ほど過ごしたそうです。観光もできたと言ってましたが、マカオは小さな国なので、一日で世界遺産のほとんどを見て回れたそうです。ギャンブルには興味がなくて、ホテルにいる時間が自然と長くなったと彼女は言ってました。ふふふ」
「何が可笑しいんだ?」
「すみません。彼女、食事が美味しくてあまり出歩くこともなかったので、太るんじゃないかと心配したみたいなんです」
「間違いなく中華は人を太らせる」
「ふふふ」
「それで?」
「四日目の夜に彼女は異変を感じました」
「異変?」
「そう、異変です」
「……」
 異変が何だったのか? 伊藤は気になった。
「撮影の道具が部屋に運び込まれてきたそうなんです」
「撮影って、アダルトビデオを撮影するということ?」
「はい」
「カメラとかそう言う機材も本格的なもので、撮影の際に着る衣装とか小道具なんかも用意されたと彼女は言ってました」
「小道具って、大人の玩具だよな?」
「ふふふ、はい」
「衣装はあの面積の小さいビキニか」
「ふふふ」
「おい、面積の小さいビキニが笑いのポイントになるのか?」
「ふふふ、違います。映像の世界の巨人も、アダルトビデオはあまり見ていないようですね」
「どうしてそう思うんだ?」
 ユアが言うように、女好きの伊藤でもアダルトビデを見ることはほとんどなかった。
「マイクロビキニで男が勃起させることができるのは、私みたいに胸が大きくてくびれがあるセクシー女優です。自慢してるみたいでごめんなさい」
「いや、確かに君は男の目を惹きつける体をしている。だから」
「だから私を買った?」
「否定はしない」
 今度は伊藤がユアを真似た。
「清楚な女に卑猥な下着を穿かせるのも確かにありです。でも彼女を買った男は、清楚な女に淫乱な演出は求めなかったんです」
「ギャップを愉しむより清楚な女のありのままの姿を愉しんだわけだ」
「その通りです」
「要は撮影は契約の中に含まれていないということなんだな?」
「それもありますが、追加のお金を支払うと言うことで取りあえずは解決したそうなんです」
「それでも何か問題が起こったのか?」
「ふふふ、大変な問題が起こりました。撮影が行われる五日目の夜に彼女にとって大きな問題が発生したんです」
/354ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ