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千一夜
第34章 第六夜 線状降水帯Ⅲ ①
「気持ちいいか?」
 と。
「……」
 紗耶香は伊藤の問いには答えなかった。ただ、快楽の山を一つ越えたような顔で伊藤を見た。
 このまま続けるのも悪くはないが、伊藤はここで紗耶香のま〇こ舐めるのを止めた。今度は紗耶香から奉仕してもらう。
 紗耶香が伊藤に逆らうことは一度もなかったが、唯一、紗耶香が躊躇ったことがある。それは伊藤の肉棒を口に含むことだ。「しゃぶれ」という伊藤の命令に対して、紗耶香は最後まで(結局は伊藤の肉棒を口の中に入れたが)抵抗した。
 初めて伊藤が紗耶香を抱いた日。伊藤は紗耶香にこう訊ねた。
「お前は彼氏のちんぽを舐めたことがないのか?」と。
 紗耶香はきっぱりこう言った。
「ありません」と。
 聞けば紗耶香と同じ年の紗耶香の彼氏は、勃起するとすぐに紗耶香の中に挿入して、キスをしながら三十秒ほどするとゴムの中に精液を出すのだそうだ。
「いつもそうなのか?」
 伊藤はそう紗耶香に訊ねた。
「いつも同じです」
 と紗耶香は伊藤に答えた。
 韓国人の紗耶香の彼氏は、紗耶香のま〇こを舐めることをせず、そして自分の肉棒を紗耶香に舐めさせることもなく、紗耶香とキスをして紗耶香の乳房を揉んで、勃起したら紗耶香の中に入れて射精する。
「セックスの時間は?」
 若者のセックスの時間に興味がわいた。
「三分か長くて五分くらい」
 紗耶香の答えに伊藤は驚いた。紗耶香と紗耶香の彼氏のセックスがすべての若者に共通することではないが、最近の若いやつらのセックスはそういうものなのだろうか。それで満足できるのだろうか。
 だから伊藤は紗耶香にこう訊ねたのだ。
「それでお前は気持ちよくなったか?」と。
 紗耶香の答えはこうだった。
「ちょっとだけ」
「じぁあ訊くが、お前は、僕と彼氏のどっちが好きだ?」
「彼氏です」
「だよな」
 紗耶香は本当の事を言っている。
「ごめんなさい」
「謝る必要なんかない。僕はお前に好かれようとは思っていない。でも」
 伊藤はわざと言葉を切った。
「でも……」
「でもどっちのエッチが好きだ? 僕か? それともお前の彼氏か?」
「……おじさん、じゃなくて伊藤さんのエッチ」
「おじさんで構わない。これから僕と寝るときはおじさんと呼べ」
「……」
 そういう紗耶香とのやり取りが少し前にあった。そのときも紗耶香は伊藤の肉棒を口に入れるのに悪戦苦闘していた。
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